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 ここも世間の感覚、世間の常識とはズレているのかもしれませんが、「人の信用を失わないためには、借金をしてでもお金を返済するのは当たり前」という感覚が僕の中に存在します。ただ、今回のトラブルは金額が大きくなりすぎたというのはありますが。

投資トラブル後に謝罪会見を行った木本さん ©文藝春秋

すぐに会見を開かなかった理由

 最後に、トラブルが報道されてから、なぜすぐに会見を開かなかったのか? 「雲隠れ」疑惑についてです。

 これは、僕ら以外の出資者からの要望がありました。そちらとの関係から、「いまは口を開いてくれるな」という指摘が、直接的、間接的にありました。つまり、利害関係の調整が済むまでは、安易に発言することが憚(はばか)られたのです。

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 じつは、トラブルが明るみに出る前から騒動を聞きつけ取材に動いていた芸能記者の方がいました。「話せる時期が来たら包み隠さず話します」とお願いして、記事化を止めてもらっていました。

 その方の取材に答えた記事が2022年の8月に『女性セブン』に掲載されました。ウェブ記事にもなっていますが、5時間に渡る超ロングインタビューでした。

 僕としては、精一杯の気持ちでお答えしているのですが、世間的にはあまり知られていないようです。それゆえに、「木本は逃げてる」と誤解に拍車をかけていたのかもしれません。