航空燃料は別やが、燃料の補給も必要ないし、真水も原子炉の熱を利用し無尽蔵にできる。そして空母機能の命ともいえるカタパルトの動力の蒸気やリニア(電磁式)でも充分まかなえる。まあ当たり前や、艦内に原発あるんやから。
もちろんええことずくめの訳はない。
いくら最強の戦闘機部隊を搭載しているとはいえ、このどんがらである。敵からしたら、大きいイコール目標になりやすい、故に空母単艦では怖くて動けない。
それで対空目標に対する複数のイージス艦や、敵潜水艦に対し原潜まで従えた空母打撃群として行動するのである。さらにこれまた当然高価である。それもとてつもなく高くつく。最新式の電磁式カタパルトを有する空母「ジェラルド・R・フォード」に至っては130億ドルである。円安のこのご時勢では1兆いや2兆円を超える。
強大で高価な空母を狙う中国のドローン
アメリカはこんな原子力空母を11隻も保有しているのである。
あの侵略国家ロシアまでがもてあましたほど高価でその運用が難しいのである。それは国家のプレゼンス(存在感)を誇示できるほどにである。事実日本国憲法がなくても別に日本は変わらんかったやろけど、「米空母」や米軍基地が日本になければ、とっくに北海道はロシア領に沖縄本島は中国の「太平洋州」になっていたはずである。
しかしそんな高価な空母も「戦艦」「巡洋艦」同様、時代遅れと言われるようになってきた。現に空母の何万分の1にもならん中国製のドローンに「R.レーガン」も、同じく横須賀を母港とする実質、空母改修予定中の護衛艦「いずも」も、低空でオントップ(直上侵入支配)を許してしもうたんのである。もしヘルファイヤーミサイルや爆発物が搭載されてたり、自爆型やとしたら「R.レーガン」も「いずも」もただではすまんかったはずである。
直ちにこんな不審飛行体に対し撃墜するなり、破壊工作に対する対抗策をたてなあかんちゅうに、我が国には反スパイ法すらなく、それゆえアメリカをはじめとした諸外国から信用を失くすばかりか、敵国からはなめられっぱなしである。現に民放が接触に成功したこの画像を撮影しインターネットにさらした中国人は堂々と中国大陸に帰国し再び何食わぬ顔で訪日しても、逮捕もできんのである。