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――パートナーの方の方が、送り仮名に強い思いがあったんですね。

金井 それには私もびっくりしました。たしかに、夫に初めて会ったときも、他の人とは私の名前に対する反応がちょっと違った感じがして。

――金井さんのお名前に好印象を持っていた?

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金井 たぶんそうだと思います。「初めてこういう名前の人に会ったけど、本当にいい名前だね」と、深く感銘を受けているように感じました。

 その後も特に深掘りはしませんでしたが、いざ自分たちの子どもの名前を付けるとなったとき、一番最初に、「送り仮名ありの名前で探そう」と言ってくれて。「え、いいの?」みたいな(笑)。

友人から名付けについてよく相談される

――送り仮名ありの名前がお孫さんに受け継がれたことについて、「憧れ」の名付け親であるお父さんの反応は?

金井 すごく喜んでいましたね。さらに第二子のときには相当驚いたようで、「より攻めたね」とLINEが来ました。「攻めたとかじゃなく、真剣に考えたんです」と返しましたけど(笑)。「繋ぐ」はそこまで変わった名前ではないと自分では思っているのですが、耐性がありすぎて私の感覚が麻痺してるのかもしれません(笑)。

 産後の友人たちとのやりとりも、「赤ちゃんの写真は?」とか「男の子? 女の子?」じゃなく、まず、「名前は?」。“憧れ”から何が出てくるのか、やっぱりみんな気になるんだと思いました。

 

――金井さんのように珍しい名前を持つ方から悩み相談がくることもありますか。

金井 それはないですね。私の名前が振り切り過ぎていて相談しづらいのかな(笑)。ただ、今周りがベビーラッシュなので、名付けについて相談されることはよくあります。

「ちょっと変化球でいきたいんだけど、“憧れ”で生きてみてぶっちゃけどうよ?」みたいな感じで(笑)。 

「お母さんの名前は『憧れ』なんだよ」と娘が紹介してくれ…

――お子さんは、憧れさんの名前を知っていますか。

金井 上の子もまだ3歳なので、送り仮名はもちろん分からないんですけど、テレビで「憧れのパリ」とか「みんなの憧れの~」のようなナレーションを聞く度に、「“憧れ”だって。お母さんだね」と言ってきて、「憧れ」という音すべてに反応してますね。