「母親が死んで、父親が捕まると子どもたちが可哀想だと思った」

 東京・品川の戸越銀座商店街近くの住宅で母子4人の遺体が発見された事件。逮捕された後藤祐介容疑者(46)は警察の調べに対しこう供述しているという。

 事件が起きたのは5月23日のこと。亡くなったのは後藤の元妻・高波冬美さん(37)と、小学校1年生の長女・後藤鈴さん(6)、いずれも保育園児の次女・玲ちゃん(3)と長男・信ちゃん(2)だった。

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後藤祐介容疑者(本人SNSより)

「早く家から出て行けと執拗に叱責され、カッとなって…」

 社会部記者が解説する。

「逮捕された後藤と冬美さんは、今年に入ってから夫婦関係が悪化。家事や育児の分担を巡って争うようになり、冬美さんの方から離婚を切り出したようです」

 2人が離婚届を提出したのは5月20日。3人の子どもの親権は冬美さんが持ち、後藤は26日頃を目処に家を出ていくことが決まっていたという。

 ところが――。

「後藤は、警察の調べに対し『(冬美さんから)予定より早く家から出て行けと執拗に叱責され、カッとなって刺した』と供述。冬美さんを1階の玄関付近で刺殺した後、遺体を和室へ移動させ、その後、子どもたち3人にも手をかけたとほのめかしています」

物々しい現場の様子 ©︎文藝春秋

 後藤は、自らの首も切りつけ住宅に火も放ったが、駆け付けた消防隊員によって救出。傷の回復を待ち、このたび逮捕に至った。

 4人の命を奪った後藤とはどんな人物だったのか。中学時代の同級生が語る。