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「歌い手としては、声が出なくなったら引き時かなと思いますね」大病を乗り越え、挑み続ける吉川晃司(58)の“見得の切り方” <来年還暦>

吉川晃司さんインタビュー #2

2024/07/12

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画, 芸能, 音楽

note

引き時だけは間違えないようにしたい

──吉川さんが目指す10年後20年後のビジョンは。

吉川 引き時は大事だと思うんで、それだけ間違えないようにしたいと思います。歌い手としては、声が出なくなったら引き時かなと思いますね。

広島出身の吉川さん。今年2月にはエディオンピースウイング広島での初の公式戦で国歌を独唱した ©時事通信

 男って一番引き時が大事じゃないですか。龐煖もそうですが、男ってどこか死に場所を求めて生きているようなところがあると思うんですよ。かっこいい言い方をするとハードボイルドみたいな。

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 だけど矛盾してるようだけど、死に場所って結局、それが生きる場所でもあると思うんです。「役者は舞台で倒れたら本望だ」ってよく聞きますけど、そんなことされたら客は迷惑ですよね。老害じゃねえか、おまえって。そこは気をつけたいと思っています。

──来年8月には60歳を迎えます。何か考えておられるのでしょうか。

吉川 赤いちゃんちゃんこを着て、これまでお世話になった人に感謝の意も込めた「還暦作戦」ができるといいなと思っているのですが、今はこれ以上言えません。来年発表していきますので、楽しみにお待ちいただければと思います。

きっかわ こうじ 1965年広島県生まれ。1984年に映画『すかんぴんウォーク』と同主題歌「モニカ」でデビュー。以後、独自のスタイルでロックアーティストとしての地位を確立する。1988年にギターリスト布袋寅泰氏と結成したユニット COMPLEXは2024年5月には13年ぶりに復活ライブを開催した。

 近年は俳優としても活躍、主な出演作に映画『チーム・バチスタの栄光』『るろうに剣心』『キングダム』シリーズ、ドラマ『天地人』『舞いあがれ!』『ACMA:GAME アクマゲーム』など。

「歌い手としては、声が出なくなったら引き時かなと思いますね」大病を乗り越え、挑み続ける吉川晃司(58)の“見得の切り方” <来年還暦>

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