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それは、石丸氏の支持層においては保守とリベラルというようなこれまでの対立軸は通用せず、それよりも「現状を変えてくれそうか否か」に重点が置かれていると言えるからではないだろうか。

小池氏は自民党など、蓮舫氏は民主党などで長く活動を続けてきた政治家で、既存政党とは切っても切り離せないような存在だ。

そうであるが故に、既存政党の政治に辟易としている新興政党支持の有権者が、石丸氏の支持に流れたわけだ。

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そのように考えれば、「その他」から3割もの支持を受けていることも合点がいく。

石丸氏の支持拡大の背景には、既存政党への信頼の失墜があるとも言えるだろう。

都知事選の投開票日は7月7日の七夕だ。

その結果は都政だけでなく国政にも大きな影響を与えることになるかもしれない。

都内各地で舌戦が繰り広げられる中、都民は誰に次の都政4年間を託すのか、選択が迫られている。

宮原 健太(みやはら・けんた)
ジャーナリスト
1992年生まれ。2015年に東京大学を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡で事件記者をした後、政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしてニュースに関する配信もしている。取材過程に参加してもらうオンラインサロンのような新しい報道を実践している。