――それを、百合子さんにおっしゃった?
「うん、メールでね。だって今や世界で、これ、みんな俺の友達のとこやけど(世界時計を見せる)」
――そのアドバイスを妹さんは参考にされた?
「参考にしたかもしれない。なんか役には立ってんじゃないの」
「向こうへ着くと、現ナマ、使いようのないお金をくれるわけ」
以前、モンゴルでビジネスを手掛けていたという勇氏。そのことについて尋ねると、「政府転覆のために行った」という物騒な言葉が飛び出した。
「1984年なんですね、モンゴル行ったのが。(政情は)真っ赤っ赤よ。政府転覆のために行ったの。いやほんとに、外務省から呼ばれて行ったのよ。向こうへ着くと、現ナマ、使いようのないお金をくれるわけ。北京からウランバートルまで列車に乗って28時間かかった。そんでモンゴル大使と、『もしここでODAが再開されるんだったら、こういうプランでやってった方がいいですね』って、10くらいプランをバーッと並べて。俺一銭ももらってないから。僕はプランナーだから、ここはこうする、『この国がもし西になると、一番困ることは、貿易です』と言って。それまでは貿易と言っても、バータートレード、羊1万頭と戦車2台とかでしょ。『どうしたらいいんですか』って、僕のところに来て。『アジア開発銀行と接触してその支援を得なさい』と。面白かったね、国づくり」
そう往年の“武勇伝”を語る勇氏。スケールの大きな話をする姿は、顔立ちが似通っていることもあって、小池氏を彷彿とさせる。記者が「お兄さんは百合子さんと似てらっしゃいますね」と伝えると、「あ、そう。妹が聞いたら嫌がる。フフッ」と答えるのだった。
6月26日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月27日(木)発売の「週刊文春」では、小池氏の実兄・勇氏との一問一答のほか、小池氏が学歴詐称疑惑について語った「新音声」や、蓮舫氏と実兄Aさんとの間の“骨肉裁判”に関する「新事実」、蓮舫氏の最側近が語った「共産党への感謝」などについて詳しく報じている。また、小池氏と蓮舫氏を追う存在として注目される前安芸高田市長・石丸伸二氏についての記事や、“ほぼ裸ポスター”を掲示板に貼った京大卒候補への直撃取材も掲載している。
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