NHK総合で毎週土曜日に放送中のアニメ『烏は主を選ばない』の第12話が、ネット上で話題になっている。本作は八咫烏の一族が住まう異世界・山内を舞台にした和風ファンタジー。第1話から「皇太子・若宮の后候補」として登場していたヒロイン・あせびの意外な一面が明らかになり、X(旧Twitter)では「あせびちゃん怖いね」「天然サイコパスだった」「みんな原作読んでほしい!」と大きな反響を呼んでいる。
病に伏した姉の代わりに「后候補」になった箱入り娘
アニメ『烏は主を選ばない』は、未来の山内を統べる皇太子・若宮の后選びがメインストーリーの一つになっている。北家・南家・西家・東家の有力貴族の中から、それぞれ姫が一人ずつ選ばれ、宮廷の「桜花宮」へ登殿。若宮の后となるべく切磋琢磨する。
あせびは元々、東家の「二の姫」として育てられてきた箱入り娘。姉が病に伏したため、急きょ代わりに登殿することになった――という経緯がある。后候補としての教養や心得を全く身につけられないまま桜花宮に向かうことになった彼女は、他の姫たちに軽んじられながら宮廷生活を送ることになる。
第1話では、無知で場違いなあせびに同情するような声も寄せられていた。
ヒロインの「ある表情」にアニメ視聴者が震撼
とはいえ、4人の姫たちの桜花宮での生活は比較的和やかに進む。他の姫たちの登殿への心意気や、あせびの意外な特技も明らかになり、宮廷ファンタジーらしい華やかさを堪能できる。
しかし、とある侍女の転落死をきっかけに、物語は少しずつ不穏な方向へ。男子禁制の桜花宮に何者かが忍び込む事件も起こり、物語のサスペンス要素が強まっていく。
ついに12話では皇太子・若宮が姫たちの前に現れ、一連の事件の真相が明らかになる展開に。
どうやら事件にはあせびも少なからず関わっているようなのだが、あせびが見せるのは「きょとん」とした無自覚な表情で……。「鳥肌立った」「何故きょとんとしてるの……」と、Xではあせびの表情に震撼する視聴者が多数見られた。
あせびは一体、何をしたのか。
本日放送される第13話から目が離せない展開になっている。
アニメ『烏は主を選ばない』の原作は、累計200万部を突破した大人気和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」。現在、12巻まで刊行されている(外伝2巻含む)。
ネット上で注目を集めるヒロイン・あせびの登殿と結末を描いたシリーズ第1巻『烏に単は似合わない』は文春文庫で発売中だ。
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【放送情報】 NHK総合 毎週土曜23:45
※7/6(土)は特別総集編を放送予定
【配信情報】 VOD | アニメ「烏は主を選ばない」公式 (nhk-character.com)