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サンタナ&オスナにヤクルトが30億円を出せた“意外な理由”「Yakult1000のおかげで親会社が…」

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「若手も日本球界には目もくれないんですよ」

 確かに今の為替レートなら、最低年俸が1億円を優に超えている。

「一昔前は『稼ぎたければ日本へ行け!』と勧める代理人も多かったのですが、今は海を渡って異文化の国にわざわざ来る必然性がない。結果、実績十分のベテランはもとより、若手も日本球界には目もくれないんですよ」(同前)

 今回、金額面だけで見れば他球団のオファーの方が高かった可能性もあるが、ヤクルトは住環境など付帯条件も大サービスして口説き落としたといわれている。それを可能にしたのが“3つ目の訳”、親会社の好調だろう。

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オスナの腕は太い ©時事通信社

「5月に発表された24年3月期決算では、売上高は5000億円を突破、経常利益も793億円といずれも過去最高を連続で更新しています。コロナ禍以降、免疫力アップやストレス緩和がキーワードになる中、『Yakult1000』の販売が好調を続けているのも大きい」(経済誌記者)

 かつてはペタジーニ、ラミレスを巨人に奪われ、バレンティンをソフトバンクにさらわれるなど、優良助っ人の草刈り場だったヤクルト。強奪への免疫力はずいぶんアップしたようだ。

サンタナ&オスナにヤクルトが30億円を出せた“意外な理由”「Yakult1000のおかげで親会社が…」

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