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宇佐見坂 特殊な環境ですよね(笑)。今はサロン専売のものもネットで買えるように流通も変わってきていますし、普通に雑貨屋さんなどでヘアケア用品買ったりもしています。それもあって、家に何本あるんだろう、というくらい、沢山のシャンプーやトリートメントがお風呂場に並んでいます(笑)。私が理系出身なこともあって、いろいろと実験するのも好きで、買ったトリートメントの成分表示を見て「この成分足したらどうなるかな」と思ったら、自分で薬品を買って調合して試すこともあります。

モデルになるきっかけは「友人の一言」

──ご自身で調合までするんですね! そもそもパーツモデルになった経緯はなんだったんですか?

宇佐見坂 元々子供のころから勧められていたのはあったんですけど、私の地元にはそういった事務所がなくて。決め手になったのは、上京して入った大学の友人から「髪のパーツモデルやったら良いと思うよ」って言われて。いいね、とその場のノリで携帯で事務所を検索して、そのまま大学の学食で応募書類用写真を撮って送ったんです。それから入所、CM出演と、トントン拍子に決まった感じです。

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──よくある、髪の毛を手でかきあげてファサーッとやるやつですよね。

宇佐見坂 シャンプーのCMでよく見るシーンですね。そうです。

シャンプーCMに出演するほどのサラサラヘアー ©橋本篤/文藝春秋

──髪のサラサラ具合を表現するためには、髪の重さも必要なんでしょうか。

宇佐見坂 そうですね。適度な重さや、髪一本一本のツヤ感も大切です。あと髪だけではなく、背筋などの筋肉や、腕の関節の柔らかさ等も必要になります。実はあの動作は髪が体にあたらないように思いっきり背中をそらす必要があって、結構大変な動きだったりもするんです。

──知らなかった……!

宇佐見坂 CMでは手や背中もよく映るので、背中が太っているかどうかもシビアにみられます。喉元の髪の毛を映すのに、二重アゴになっていたらダメ、とか、結構厳しいんです。

──画像修正できないんですか?

宇佐見坂 不可能ではないと思うのですが、動画だと結構難しい、と現場では伺いました。なので、二重アゴにならないように、下を向くときは首の根元からぐっと下を向くなど、ちょっとだけ特殊な動きも必要になったりします。腕や背中などにも同じようなちょっと特殊な技術があって、そういうテクニック等は勉強しました。

 趣味で3Dモデリングの勉強をしていたので、関節の動きやライティングを実際にモデリングソフトで試したりして、「ここからライトが当たると反射ってこう見えるんだ」とか、検証して身に付けたりもしました。

──理系っぽい……! ちなみに大学では何を専攻していたんですか?