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〈運転免許証が話題に…〉頭は赤と黒、体は真っ黒にタトゥーを彫った男性が明かす、周りの意外な反応と病院での診察「看護師が何度も病室に来て…」

大黒堂ネロインタビュー#1

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――今のような黒塗りのタトゥーにしたのはなぜでしょうか。

ネロ カッコ良くなるビジョンが見えたからです。もともと腕全体を黒くしていて。それが気に入っていたので、いつか全身真っ黒にしたいなと思っていました。

 和彫を入れてから数年が経ったタイミングで、彫り師さんから「じゃあ全身黒にしてみる?」と言われてお願いしました。

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――全身黒にするのにはどのくらい時間がかかるのでしょうか。

ネロ 結構かかりますね。マシンで入れていくので、普通のタトゥーに比べると時間はかからないんですが、真っ黒にするために何周も重ねて入れていきます。数年単位でかかったと思います。

そもそもタトゥーを入れているという認識がない

――顔にも赤と黒のタトゥーを入れていますが、なぜ顔に。

ネロ 身体の黒に対して頭部に差し色の赤が入るとバランスがいいなと思って。

 

――顔にタトゥーを入れるのに抵抗はなかったですか。

ネロ 僕自身はなかったですが、家族や友達から「顔だけはやめとけ」っと言われました。でも、元々ちょんまげ姿だったり、目につくファッションだったので、顔にタトゥーを入れたくらいでは全然変わらなかったですね。周りから何か言われることも特になく。というか僕自身、そもそもタトゥーを入れているという認識がないんですよ。

――タトゥーではない?

ネロ 僕は体一つで作品を作りたいと思っていて。キャンバスとして体を使っているという感じです。一つのテーマを体全体で表現して、それが終わったらまた次のテーマに向かって動いていく。

 だから本来のタトゥーのイメージのように、1回入れたら終わりという感覚はなくて。その上に重ねることもできるので、どんどん進化していくイメージです。進んでいくうちに新しい自分を発見できると思っています。

ちょんまげ姿のネロさん

――ちなみに高校卒業後、会社員として働かれていたんですよね。会社でタトゥーについては知られていたのでしょうか。

ネロ その頃は、まだ顔に入れていなかったので、会社の人は知らなかったと思います。会社では長袖長ズボンだったし、ちょんまげ姿は休日だけだったので。

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