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耳ピアスは34mm、胸に穴を開けフックで20分間吊され…全身真っ黒のタトゥーを彫った男性が語る、痛みへの向き合い方と人体実験のワケ

大黒堂ネロインタビュー#2

note

自分の体を実験し続けるワケ

――「人体実験」とも語っていましたが、自分の体を実験し続ける理由は?

ネロ 自分の見たいものを見るためですね。自分の見たいものは誰かが見せてくれるわけでもないので自分自身で表現しています。

 ボディサスペンションの痛みに向き合う自分を見てみたい、そしてその時の自分の感情や思考の繋がりを知りたいので、続けています。

――ご自身のことを「変わっている」と感じることはあるのでしょうか。

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ネロ いや、全く思わないです。みんなと一緒だと思っています。誰かと比べてやっていないので、特に人と比べることもないんですけど、「もっと人より違う自分になりたい」とかは全くないです。むしろ外見に関しては人と同じでも全く気にならないですね。例えば、僕と同じタトゥーを誰かが入れても何も思わないです。

タトゥーに対する偏見をなくしたい

――ネロさんの目標はなんでしょうか。

ネロ 今は、ファッションだったり、古美術商だったり、モデルだったりと、いろんな方面で仕事をいただいているんですけど、将来的には、文化人になりたいです。タトゥーが入っているとあまりテレビに出れないって言いますけど、文化人になれば出ることができるんじゃないかなって。

 僕がテレビにたくさん出たら、タトゥーに対する偏見も少なくなるんじゃないかなと思うんです。僕がテレビで活躍する文化人になって、いろんな偏見をなくしていきたいです。

写真=橋本篤/文藝春秋

大黒堂ネロさん

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