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――MCをする中で、いろんな男性を見てきたと思いますが、好みのタイプに変化はありましたか。

井上 ないですね。私は昔から向上心の無い人が好きなんです。私自身は「頑張らなきゃ」という気持ちが強いのですが、同じように「頑張りたい」という意欲にあふれている人が隣にいるのは、けっこうしんどいかなと。どちらかというと緩い感じで、普通にいてくれる人の方がバランス的には良いかなと思っています。

 

私は常にみんなに、「えぇ?」と言われたい

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 2025年でデビュー10周年を迎える井上さんは、ようやくやりたいことが少しずつ形になってきているという。これから活躍の場がさらに広がるだろう。そんな彼女が今、挑戦したいと考えていることはあるのだろうか。

――約10年、芸能界で活動してきた手応えを自分のなかで感じていますか?

井上 これまでは、多くの人に私のことを知ってもらうのが一番重要でした。テレビに出ることで、私はこういう人だ、というキャラクターが確立されていったと思うんです。

 そこからYouTubeをやったり、料理本を出したりしたことで、みんなが「井上咲楽はあんなこともするんだ、意外だね」って言ってもらえることも増えてきました。私の中ではそう言われることがすごくうれしいですし、心地よい。だからこれからも、自分の違った一面をどんどん出していきたいですね。

 

――いろんな自分を見てもらいたい欲求が出てきたということですか。

井上 いろんなことをやっている今の自分が楽しいんですよ。これからも、マラソンだけ、料理だけとか、何かひとつに絞ることはないですね。これは子どもの頃からなんですけど、「えぇ?」ってみんなを驚かせたい気持ちが常にあるんです。

――ちなみに今、一番やりたいことは何ですか。

井上 今でいうと、夏祭りとかで屋台をやりたいです。りんご飴とか売られている中、私の得意料理「なすぼけ」とかを出したら、けっこうおもしろいかなって思っています。定番の屋台が多いので、みんな、「えっ、なすぼけ?」ってなるじゃないですか。やっぱり私は常にみんなに、「えぇ?」と言われたいんです(笑)。

撮影=山元茂樹/文藝春秋

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