『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を始め、数多くのバラエティ番組で活躍する、タレントの井上咲楽さん(24)。今年に入ってからは、NHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演や、YouTubeチャンネルの開設、レシピ本『井上咲楽のおまもりごはん』(主婦の友社)の出版など、バラエティ以外での活動も注目されている。

 そんな井上さんに、YouTubeを始めた理由やオフの過ごし方、恋愛観や結婚観についても話を聞いた。(全3回の3回目/1回目から読む

井上咲楽さん ©山元茂樹/文藝春秋

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YouTubeを始めた理由

――2020年12月に眉毛を剃り、2022年4月からは『新婚さんいらっしゃい!』のアシスタントを務める一方、最近はYouTubeを始めて、SNSの発信が増えた印象ですね。

井上咲楽さん(以下、井上) テレビに出られるのはすごいことですし、全国のみなさんに顔と名前を憶えてもらえるので、影響力が大きいなと思うんです。でも、テレビで私自身のことを発信する場って、密着もの以外、ほとんどないんですよ。

 私は、何もできないタレントですが、それでも自分の軌跡を残したいというか、何かを残したかったんです。それに自分の違う一面も見てもらいたいという欲求もあったので、YouTubeを始めました。

――違う一面とは、たとえば、どういうところですか。

井上 テレビに出た時、ネットのコメントで「井上咲楽、めちゃうるさい」って書かれることが多いんですよ。テレビの収録はスタジオにセットがあって、本番中はみんな元気にわーって喋るじゃないですか。

 その場にいたら自分もそうなるし、別に演じているわけじゃないですけど、さすがに家にいる時はスタジオとは違います。そういう素の私、違う私を見せる場があってもいいかなと思って。

 

――YouTubeを含めSNSをやると応援してくれる人がいる反面、誹謗中傷をしてくる人もいると思いますが、そこは気にしたりしますか。

井上 やっぱり気にしてしまいますね。ただ、YouTubeの場合、身もふたもない言葉で批判してくる人が少ないんです。自分からアクセスして見に来てくれる人が多いので、応援してくれたり、単純におもしろいと言ってくれる人が多い。それは自分にとってすごく安心できる部分ですね。