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「こいつ、すごくつまらない」「眉毛でテレビに出てる」“眉毛だけが有名だった”井上咲楽(24)が、ブレイク前に抱えていたコンプレックス

井上咲楽さんインタビュー #2

7時間前

genre : エンタメ, 芸能

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『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を始め、数多くのバラエティ番組で活躍する、タレントの井上咲楽さん(24)。今年に入ってからは、NHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演や、YouTubeチャンネルの開設、レシピ本『井上咲楽のおまもりごはん』(主婦の友社)の出版など、バラエティ以外での活動も注目されている。

 15歳で芸能界デビューした井上さんは、特徴的な太い眉毛で一気に知名度を上げる。しかしその後は、思うように活躍できない日々が続き、悩むことも多かったという。いったい彼女は、どんな苦悩を抱えていたのか。“ブレイクスルー”できたきっかけとは――。(全3回の2回目/3回目に続く

井上咲楽さん ©山元茂樹/文藝春秋

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デビュー後は眉毛だけで知名度を維持している状態

――15歳で芸能界デビューしたあと、太い眉毛とお団子ヘアで注目されていくわけですが、いろんな番組に呼ばれていく中で、何かしらの手応えは感じていたのですか。

井上咲楽さん(以下、井上) 眉毛が太くて、髪の毛をふたつ団子にして、衣装も派手だったんですけど、手応えとかはぜんぜんなかったですね。

眉毛が太くて、髪の毛をふたつ団子にしてた頃の井上咲楽さん(ホリプロのホームページより)

 それは、自分はおもしろくない、というコンプレックスを抱えていたからです。芸人さんみたいなおもしろさというより、人としておもしろくないし、話術もぜんぜん上手くならないし。

 お仕事をいただいても、そのチャンスを活かし切れなくて。なんとか眉毛だけで知名度を維持している状態でした。

 

――顔と名前が世間に浸透しているな、という実感はあったのですか。

井上 それがデビューしてからしばらくは、本当に仕事がなくて……。でも、眉毛だけはどんどん有名になっていく。月に1本しかテレビに出ていないのに、「よく見るよ」と言われることもあって。

 人の印象に残るのはすごくラッキーですし、タレントとしては本当にありがたい話なんです。でも、自分が番組に出ている回数といろんな方に「見ているよ」と言われる回数のギャップが大きすぎて、それがすごくつらかった。世の中をだましている気持ちになるというか、そのギャップをできるだけ早く埋めたいと思っていました。