文春オンライン

連載THIS WEEK

阪神とは真逆? 「絶対にけなさない・叱責より出場機会」で選手の心を完全につかんだ、広島・新井貴浩監督(47)の“令和型指導”

note

「いまは“死んだふり”をしていれば良い」

 そんな新井監督を支えるのは、阪神時代のチームメイトでもある藤井彰人ヘッドコーチ(48)を筆頭に、朝山東洋打撃コーチ(47)、菊地原毅投手コーチ(49)といった、監督と同年代の面々。ともすれば“お友達内閣”と揶揄されかねない布陣だが、「役割分担を徹底し、誰ひとり越権行為をしないことが奏功している」(同前)という。

「例えば、攻守の細かな作戦立案を担っているのが藤井ヘッド。そのお陰で、新井監督は選手を鼓舞するという役割に専念できています」(前出・球団関係者)

©文藝春秋

 昨季は一時、首位に立った時期もあったものの、最終的には阪神に11.5ゲーム差をつけられた広島。

ADVERTISEMENT

「その反省を生かして、藤井ヘッドは現在の順位にも決して浮かれず『いまは“死んだふり”をしていれば良い。残り40試合を切った8月中旬からスパートをかけよう』と新井監督に進言。全幅の信頼を寄せる名参謀の考えに、指揮官も賛同しています」(同前)

 阪神の“ふてほど指揮官”とは真逆のスタイルでリーグ制覇を成し遂げられるか。

阪神とは真逆? 「絶対にけなさない・叱責より出場機会」で選手の心を完全につかんだ、広島・新井貴浩監督(47)の“令和型指導”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー