鬱や精神科に通っていることをSNSで発信するワケ
――精神科医を受診する際、いくつかの病院を回られたそうですね。
ゆうこす 合う合わないがあるからいくつか回って、三つ目の病院が自分にはヒットしました。始めの病院はカウンセリングがほぼ無かったのと、大きい病院だと担当の先生がよく変わるので、カルテに情報が載っていても毎回同じことを喋らないといけないんです。でも、今通っている病院は個人の病院でずっと同じ先生が診てくださるのと、先生が人として好きだっていうのもありますね。お医者さんには幼少期のトラウマだと言われましたが、それが何かわからないので、恐怖心を和らげるお薬をもらっています。精神科に通って5、6年経ちますが、今も月一くらい定期で受診していて、今はだいぶ安定しているし調子もすごくいいです。
――なかには鬱や精神科に通っていることを隠したいと思う方もいるようですが、ご自身の状態をSNSで発信されたのはなぜでしょうか?
ゆうこす 精神科を受診する前は、精神科に通うことって私的にはすごく衝撃的なことだと思っていました。実家が北九州の田舎で、地方では精神科とか婦人科にいくことが恥ずかしい。今思うと「なんやそれ!」って思うんですけど、あまり人に言える雰囲気ではなくて、本当にまずい状態になったら行くイメージ。だから私はまだ行くような状態じゃないと思ってたんですけど。
あと、どこかで「鬱は甘え」みたいに思ってたんでしょうね。でも、実際精神科を受診してみると、話を聞いてもらうだけなんだ、幼少期の頃をこんなに聞かれるんだ。注射はしないんだって初めて知ることも多くて驚いたし、カウンセリングって何? って気になってる人もいるかと思って発信しました。
今はすごく健康的に過ごせています
――発信されて反応はいかがでしたか?
ゆうこす 発信をきっかけに私も受診してみたとか、自分自身の心身を気に掛けるようなコメントもあって良かったなと思います。あまり悪いコメントはなかったですね。
今は、体を整えると心も整うことも実感しているし、すごく健康的に過ごせています。もちろん気持ちが落ち込む日も普通にありますけど、その日は泣いて、また次の日から頑張ろうとなってるし、今はとても状態がいいですし、ここからはもう下がることはないし、右肩上がりにしかならないと過ごしています。
撮影 釜谷洋史/文藝春秋
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