タレント、YouTuber、そして年商20億円を超える会社を経営し、マルチな才能を発揮し続ける、ゆうこすこと菅本裕子(30)。女子のために異性から好かれるメイクやファッションの“モテ”要素を発信する“モテクリエイター”としても活躍し続ける彼女に、波乱に満ちた地元・北九州での日々を尋ねた。(全3回の1回目/#2#3を読む)

©釜谷洋史/文藝春秋

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ファンから来たDMに返信をしたらHKT48を脱退することに

――高校2年生のときにHKT48に加入されましたが、元々芸能界に憧れがあったのでしょうか?

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ゆうこす 特になかったんですけど、元AKB48の前田敦子さんの大ファンだったんです。当時、北九州の田舎に住んでいましたが、あのAKBグループが福岡でもメンバーを募集すると聞いて、フワッとした気持ちで受けたら受かった感じです。

――その後、HKT48として活躍がはじまるも、1年弱でグループを脱退することに。なぜお辞めになったのですか?

ゆうこす 当時Google+というサービスがあって、HKT48内でSNSのような感じで使っていたんですね。ブログを更新したり、ファンからDMが届いたりしていましたが、私、そのDMに返事を返していたんです。まだSNSも盛んな時代じゃなかったし、それが悪いことだってあんまりわかってなくて。今ならファンからきたDMに返信をしたらさすがにダメでしょ! って思いますけど、そういうのも分からず、ただメッセージ来てるから返そうくらいの気持ちで。隠してやるつもりも全く無くて、内容もそんなに悪いことではなかったと思うんです。

 でも、その後事務所から注意を受けたのですが、そのタイミングでSNS上でありもしないような事を書かれていて、その疑いも掛けられて。

 当時本家のAKB48でスキャンダルもあって全事務所がピリピリしていた時期だったと思うんです。ちょっとでも怪しい子がいたら、話し合いの場を設けるのは当たり前だと思うのですが、当時17歳の私は喧嘩腰になってしまい、「だったら辞めてやるよ!」という感じで、辞めてしまいました。私を含む5人が一気に辞めてしまいましたが、今となっては仕方がなかったなと思っています。