また、女性議員を増やすための施策として「クオータ制」の導入を提案している。

《我々は、比例代表選挙の候補者(非重複候補)の30%以上を女性にする「クオータ制」の導入を提言する。

 小選挙区との重複立候補が多い衆議院の比例代表については、各ブロックの名簿単独1位に新人の女性候補を据え、累積的に女性議員を増やしていく。あわせて、都道府県連ごとに女性の国会議員数の目標値を設定することも検討する》

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安倍元首相なき党内は「権力の空白」

 そして、安倍晋三元首相なき現在の党内情勢を「権力の空白」と表現し、リーダーシップの再構築を提言する。

岸田首相は次世代リーダーによる改革試案をどう受け取るのか ©時事通信社

《政権担当可能な複数のチームを常に準備し、またデータ時代に相応しいデバイスも活用し、切れ目ないリーダーシップを提供する。そうしたチームが日常業務のなかで適切なリーダーシップを育めるような強い党組織が目指されなければならない。このような組織形態にすることによって、変化の時代への対応の迅速化や、突発事態への対処力の向上をはじめ、我が国の政治力全体の向上に繋がると考える》

 ほかにも、今回の「政治とカネ」の問題の再発を防ぐための、問題対応プロセスの確立、派閥に代わって定義された「政策集団」のあるべき姿など、次世代を担う中堅議員3氏の、熱い提言が12ページにわたって展開されている。「私たちの自民党改革試案」は、8月9日発売の月刊「文藝春秋」9月号に掲載されている(電子版は8月8日公開)。

文藝春秋

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私たちの「自民党改革試案」