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2018/05/23

鳥越コーチの思いを引き継いだ中村晃

 鳥越コーチがチームを去った今年からは、中村晃外野手が先頭に立つ。

「鳥越コーチの奥様が亡くなられたのは僕がプロに入って1年目の時でした。僕ら選手もみんな大変なショックを受けました。この活動を通じて、1人でも乳がんで苦しむ人が少なくなるように協力していければと思います」

鳥越コーチが去った今年から、活動の先頭に立つ中村晃 ©田尻耕太郎

 また、今年から、レギュラーシーズンとポストシーズンでの安打1本につき1万円をピンクリボン運動の活動・支援を行っているNPO法人「ハッピーマンマ」に寄付することにした。

「プロに入って11年が経ちますが、個人として具体的な社会貢献活動をすることが出来なかったが、これからは恩返しをしていく意味でも取り組んでいきたいです。自分の為に打っていたヒットだったけど、これからはヒトのために打つヒットにもなる。また違った感情でプレーすることになると思います」

 その思いを込めたバットで、中村晃外野手は「タカガールデー」初戦の12日は自身通算2度目の先頭打者アーチを放つなど、2試合連続で2本ずつを積み重ねるマルチ安打を記録した。

 社会的メッセージを発信するのはプロスポーツの使命。また、一度に数万人規模を動員することが出来るプロ野球の力でもある。

 野球とピンクリボン運動の縁は、海の向こうのメジャーリーグでも同様だ。大谷翔平投手はピンク色のキャップを着用してマウンドで力投していた姿をテレビなどで見た方も多いはず。母の日である「HAPPY MOTHER'S DAY」に合わせて、毎年行われている。

 思いは同じ。

 しかし、日米の大きな違いは、球団単位なのかリーグ全体として行っているか、である。

 日本球界を見渡した時、もちろん尽力しているのはホークスだけでないのだが、メジャーリーグに比べれば見劣りしている感は否めない。各球団任せではなく、NPBがもっとリーダーシップを発揮するべきではなかろうか。

 ちなみに、この趣旨のコラムは、昨年までも様々な媒体で何度か書かせてもらった。読み進めて「なんだ同じかよ」と思われた読者の方も居たかもしれない。ただ、プロ野球界が変わるまで、何度でもメッセージを発信することを優先させて頂いた。

 我々が大好きなプロ野球が、社会にもっと誇れるプロ野球になってほしいから。

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