「カジノ事業などで財を成し、豊富な資金力を武器に」

 柔道ロサンゼルス五輪金メダリストでもあるJOCの山下会長はかつて、ビゼール氏について自身のホームページ上で以下のように評していた。

〈ビゼール氏は、ルーマニアで生まれ、オーストリアに渡って苦労しながら事業(主にカジノの機材や葉巻等の販売など)を成功させました〉

〈私は、ビゼール氏の柔道に対する情熱を認めますが、資金力に物をいわせ、決して民主的とはいえない手法で運営し、反対する者は徹底して排除するというやり方に大きな違和感を覚えました〉

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国際柔道連盟のビゼール会長。ルーマニア出身でオーストリア国籍をもつ ©時事通信社

 全柔連関係者が補足する。

「山下氏とは折り合いが悪い面がありましたが、ビゼール氏がカジノ事業などで財を成し、豊富な資金力を武器に、IJFで実権を握り続けてきたのは事実です」

 8月7日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月8日(木)発売の「週刊文春」では、IJFの“カジノ会長”の詳しい人物像や、疑惑の判定を連発した女性審判2人の存在のほか、バレー男子の石川祐希、陸上女子やり投げの北口榛花、体操男子の岡慎之助、レスリング女子の須﨑優衣の知られざるエピソードについても取り上げている。

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