切れにくさ、音質ではゲオが圧勝
ここからは、上で紹介した3製品を、さまざまな切り口でチェックしていきます。なお分かりやすいよう、各製品は型番ではなく、「ダイソー」「3COINS」「ゲオ」といった販売元の名称で記載しています。
通信の切れにくさ
ダイソー 評価★☆☆☆☆
3COINS 評価★★★★☆
ゲオ 評価★★★★★
意外と差がつくのが、通信の切れにくさです。安価なワイヤレスイヤホンは、人混みでは電波がブチブチと切れ、まともに聴けたものではなくなります。自宅などではなく、繁華街やターミナル駅で使う場合はチェックしておきたいポイントです。
今回の3製品の中では、ダイソーでこの症状が頻発します。人の多い東京駅構内で試したところ、1曲の再生が完了するまでに計10回ほど再生が途切れるなど、快適な再生とは程遠い状態でした。一方、3COINSとゲオはこうした問題はありませんでした。
音質
ダイソー 評価★★☆☆☆
3COINS 評価★★★☆☆
ゲオ 評価★★★★★
音質については、3製品の違いがはっきり出ています。ダイソーは全体的にくぐもった音で、クリアとは言い難いのですが、低音に強いため、騒々しい場所でも聴きやすいのが利点です。一方で3COINSはシャカシャカという高音が特徴で、ポップスなどを聴くのに適していますが、低音が聴こえにくく、騒々しい環境では音がかき消されてしまいます。高音寄りであるため長時間聴くと耳が疲れやすいのも気になります。
優秀なのがゲオで、高音から低音までバランスが取れており、どの帯域の音もしっかりと聞こえるほか、音質の調整を行えるスマホアプリも用意されるなど、今回紹介する3製品の中ではワンランク上です。また動画やゲームで画面とのタイムラグを減らす低遅延モードも搭載していたりと、他の2製品に比べると機能面でも付加価値があります。
本体サイズとフィット感
ダイソー 評価★★★★★
3COINS 評価★★★★☆
ゲオ 評価★★☆☆☆
イヤホン本体のサイズは、3COINSが圧倒的にコンパクト、かつ軽量で耳に負担になりません。これは主に女性をターゲットにした製品ということもありそうです。ケースもコンパクトで、バッグやポーチの中に入れて持ち歩いても邪魔になりません。ケース込の重量も実測22gしかありません。
ゲオは大柄で重く、さらに指でつまみにくい形状ゆえ、耳への装着やケースからの出し入れがしづらいのが欠点です。ケース込の重量も実測40gと、3COINSの2倍近くあります。一方でダイソーの製品は、ケース込の重量は実測33gと平均的ながら、フックがついていることから、アクティブな用途でも脱落しづらいのが最大の特徴です。