皇族もSNSをやっていらっしゃるのか
辛酸 承子さまは当時からすでにヒップホップ系のファッションを取り入れられていたので、佳子さまにも潜在的な影響が……? 女性皇族といえば、黒田清子さんのように華美でないファッションを好まれていて、いつまでも清らかという印象があったので、こうやって遊んでいらっしゃる方もいるというのが、当時本当に衝撃的でした。承子さまは、一般参賀でもオーラを放たれていて、ついつい承子さまのほうを見てしまうんです。
S記者 わかります(笑)。平成皇室の中で、元祖・奔放な女性皇族といえるかもしれませんね。
河西 父である高円宮憲仁親王がスカッシュのプレー中に倒れて急逝し、葬儀に参列している当時高校生の承子女王が、茶髪だったことをよく覚えています(2002年)。皇族でも茶髪にしていいんだな、と。三笠宮家にはもともと個性派の皇族が多く、祖父である三笠宮崇仁親王は、例えば1946年、枢密院へ「譲位」に賛意を示す意見書を提出して、「『死』以外に譲位の道を開かないことは新憲法第十八条の『何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない』といふ精神に反しはしないか?」と述べたような人でした。「赤の宮様」とか言われたり。
宮家のほうが宮内庁からのコントロールがきかないという側面もありますよね。また、流出したのがLINEやFacebookではなく、ミクシィというのが時代を感じます。
辛酸 はい。皇族もSNSをやっていらっしゃるのか、というのがちょっと驚きでしたね。『秋篠宮さま』(江森敬治、毎日新聞社、1998年)を読んでいたら、「電子メールは自室のコンピュータで確認される」と書かれていたので、「メールアドレスをお持ちなんだ」とは知っていたのですが。もしかしたら若い女性皇族方も、LINEだけでなく、鍵付きでインスタなどをさりげなくやってらっしゃるんでしょうか。
S記者 眞子さま、佳子さまだけでなく、高校2年になられた愛子さまもスマホを使いこなしていらっしゃいます。先日も、お友達と一緒にスマホの画面をのぞきこんで、とても楽しそうにはしゃいでいらっしゃるご様子を拝見しました。
辛酸 そういえば、愛子さまにも「のび太」似のボーイフレンドがいらっしゃいましたよね?
S記者 いましたね(笑)。「女性自身」が「愛子さま手つなぎ&ハグも――思い出と笑顔をくれた“のび太”似同級生BFとの4日間!」(2010年9月14日号)というタイトルで報じました。一時期、いつも愛子さまのお出かけ先にこの男の子がいたので、記者たちの間では「こども侍従」なんていうあだ名で呼ばれていたことが。「結婚するんじゃないのかしら」というぐらい仲が良かったんです。
辛酸 小学生にしてすでに手つなぎ&ハグ。愛子さまは大胆でいらっしゃいますね。
S記者 今では大きく成長されて、とてもかっこいい感じの青年になっているそうですよ。
辛酸 そうなんですか! 愛子さまは、小学生のころから男の子を見る目を養われていたんでしょうか……。2017年の「宮内庁職員組合文化祭美術展」で愛子さまは「ハーバリウム」(須崎御用邸の海岸で拾った貝殻と東宮御所の庭で摘んだ植物をビンに詰め、透明のオイルを注いだもの)を出品されていて、ものすごく女子力が高いと思いました。将来、どんな方と結婚されるのか、今から楽しみです。
写真=釜谷洋史/文藝春秋
(後編に続きます)