発信力のある歯科医になるためにミスコンに応募
——2度目の大学生活はいかがでしたか。
入澤 単位も意外と楽でしたね。1年生は遊び惚けてました。でも、同時にどうやったら稼げる歯医者さんになれるのかを考えていましたね。発信力をつけて、ホワイトニングの歯磨きのプロデュースするのはどうかな、とか。
でも、発信力をつけるためには有名にならないといけないじゃないですか。ミスコンに出たら私のことをみんなに知ってもらえるかなと思って、ミスコンに応募して。
——それが、モデルプレス賞と審査員特別賞を受賞した『MISS CIRCLE CONTEST 2017』ですね。
入澤 そうです。歯学部でミスコンに出る子はあんまりいなかったので、最初から目立ちました。ビジュアルが良いので特に。
学生時代から一般人としては美人な方だって、いろんな人に言われてたので、オシャレしてSNSをやったらバズるんじゃないかと思ったんです。
——実際出てみて、どうでしたか?
入澤 かなり大変でした。他の候補者とはすごく仲良かったんですよ。女の子ウケはよかったんですけど、大変だったのはミスコンおじさんの票が集まらなかったことですね。
“ミスコンおじさん”を相手にTwitterで大暴れ
——“ミスコンおじさん”からよく思われなかった?
入澤 そうなんです。最初から目をつけられていて。私って2度目の大学生だし、当時23歳だったので、やっぱり周りと比べて大人じゃないですか。垢抜けてるわけですよね。ミスコンおじさんは垢抜けてる子が嫌いなんですよ。
黒髪で、女子アナにいそうな感じで、あんまり話し慣れていない感じの子がウケていて。でも、私は真逆じゃないですか。当時金髪だったし、派手だったし、いっぱい話したし。それでミスコンおじさんにめっちゃ嫌われて、イベントの時とかにヤジを投げられるみたいな。
——“ミスコンおじさん”に嫌われると、票を取るのが大変そうですよね。
入澤 でも、ミスコンおじさんに嫌われて逆によかったなって思ってます。ミスコンおじさんとTwitter(現X)でかなり喧嘩したんですよ。「なんで俺のリプ返さないの?」とか言われると、「気持ち悪いからに決まってるじゃん」みたいな。今だったらたぶんコンプライアンス的に絶対ダメだと思うんですけど、「気持ち悪いからに決まってるじゃん。まじしつこいおじさんとか嫌いなんだけど」みたいな。「黙って投票しろよ」って。
あと、高須克弥先生に絡んでいって、「私って美人なのにミスコンの投票してもらえないんです。嫌われてるんです。私って美人ですよね」みたいにリプしたりして。当時は知名度を上げるのに必死だったんです。で、かなり炎上したんですが、結果的に知名度が上がって。「入澤優っていうやばい人がいるんだよね」みたいな。
——それで票も集まって、入賞できたと。
入澤 そういうTwitterを見ていた学生が「入澤優って面白いらしいよ。Twitterでめっちゃ暴れてるらしい」って。「え、どれどれ。投票しとくか」みたいな感じで広まっていって、逆にミスコンおじさんたちの数よりも多い票をもらって入賞した感じですね。
でも、その授賞式の時に警察とランウェイを歩いたんですよ。