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NHKは、当該のスタッフはこれまでこのようなトラブルを起こしたことがなかったとしていて、発言の意図は分かっていないと回答した。
そのうえで、NHKは「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げます。再発防止策を徹底します」と発表した。

問題発言は20年以上働く男性スタッフ

青井実キャスター:
ーーテレビやラジオ局は外国籍の外部スタッフが多いものですが、生放送ということで止めることは難しかったということですよね?

 

宮司愛海キャスター:
NHKによると、不適切な発言があったのは、19日午後1時から午後1時15分までのラジオ番組の中でした。

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ニュースは全部で9本あり、8本目の靖国神社の落書きのニュースと9本目のニュースの間に不適切発言がありました。もちろん原稿には書かれておらず、発言をしたのは、20年以上働く男性で、このようなトラブルは初めてということです。

青井キャスター:
問題は、2つあると思います。まずは、中国籍男性がNHKを通して日本政府の認識と違う「尖閣諸島は中国領土」と発信したこと、もう1つは、それを止められなかったスタッフ・制作側の管理責任です。

青井キャスター:
ーー20年以上働くなじみのスタッフということで、信頼はあったわけですよね?

 

スペシャルキャスター・岩田明子さん:
外国籍のスタッフは、例えば海外に行ったときなど、心強い相棒だったりします。しかし現実として、日本との間に課題を抱えてる国については、特に中国国籍については、背後に愛国法を背負っているわけなので、こういう方たちと業務委託契約など雇用契約を結ぶときには、そういった背景というのを念頭に置かなければいけませんね。

青井キャスター:
これにNHK側も対応するとしています。

事前収録にはコスト問題も

宮司キャスター:
NHKは今後、再発防止策として「事前収録」などを検討するとしています。

 

スペシャルキャスター・岩田明子さん:
NHKの元幹部に話を聞いてみたところ、以前は、中国や北朝鮮、韓国などデリケートな問題がある場合、そもそも事前収録を行っていましたが、いつの間にか生放送になっていたといいます。事前収録にする場合は、新たに予算や人手がかかるので、そこが課題になるかと思います。

青井キャスター:
NHKは、国内外の外国人の方々に向けて、それぞれの言葉で日本のニュースを伝えることも使命の1つで、中国語だけでなく、「17の言語」でラジオの国際放送を行っています。なぜこのようなことが起きたのかということですよね。

スペシャルキャスター・岩田明子さん:
再発防止をするために、体制やチェック、それからと予算と人手の関係というのも、つまびらかにしてほしいと思います。
(「イット!」 8月20日放送より)