広瀬の国際社会への貢献活動

 そんな広瀬が忙しい芸能活動の傍らで取り組んできたことがある。国際社会への貢献活動だ。

「広瀬さんは、15年に国際協力機構(JICA)などの『なんとかしなきゃ!プロジェクト』のメンバーとして初めてフィリピンを訪問。そこでロケバスの中で昼食をとる際に、『お腹をすかせた子どもたちが寄ってくるので、絶対に窓を開けないでください』と言われたことに衝撃を受けたと語っていた」(新聞記者)

現地の方々の暮らしを一生懸命、理解しようとしていた

 当時、広瀬の案内役を務めた認定NPO法人アイキャンの現地駐在員が語る。

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「マニラ市内のブルメントリットという電車の線路沿いに多くの路上生活者が暮らす地域や、ゴミ山のあるパヤタスの生々しい現状を見ていただきました。物乞いをして暮らし、三食食べることなんてできないという路上生活者の状況を説明すると、大きな目を見開き、どう言葉にしたらよいか戸惑っている様子でした。それでも手芸品を作って生計を立てているお母さんたちのグループを訪問した時には、『これはどなたが作られたんですか?』など声を掛け、現地の方々の暮らしを一生懸命、理解しようとしていた」

7月に国連WFP協会親善大使になった

 帰国後も、フェアトレード商品を扱う企業とコラボしてチャリティーグッズを販売したり、「セーブ・ザ・チルドレン」による子ども支援のチャリティープロジェクトに参加したりと、熱心に活動。こうした実績が評価され、今年7月10日には国連WFP協会親善大使に任命された。

「心や体のバランスをしっかり取りたい」

 気になるのは体調面だが、親善大使の就任式で下半期の目標について問われた広瀬は、「休日をしっかり取るとか、心や体のバランスをしっかり取りたい」と一言。

「売れない時期が長かっただけに、どんな仕事でも引き受けてきた広瀬ですが、休養を経て、プライベートの重要性を再確認した。大河と月9を経験しキャリア的にも一段落。これでようやく、ゆったりとしたペースで作品に向き合えると周囲に話しているそうです」(前出・芸能記者)

 今年で30歳。“セカンド・アオハル”を謳歌するか。