こうして若干17歳で「宇宙一のメロンパイ」というユニークなキャッチフレーズでグラビアデビューを飾るが、豊胸疑惑も浮かんだほどのグラマーさで同じ事務所のMEGUMIとともに大ブレイクを果たす。
かとうれいこ、細川ふみえらが築いた最初の黄金期に続くイエローキャブ第2の黄金期が訪れ、グラビア専門のアイドル =グラドルという新造語も誕生し、テレビ誌や情報誌等でもグラビアページが設けられる大グラビア時代が訪れた。
筆者も当時多くの撮影に立ち会ったが、小池の存在感は圧倒的で、カメラマンのリクエストにこたえる知性も当時からいかんなく発揮されていた。
カメラマンの目の前で着替えるグラドルも多い中で「着替えてきます」と必ず別の部屋で
当時のグラドルや地下アイドルたちは現場慣れからか、自己アピールのためか、水着の着替えや衣装替えの際に「あ、もうここで着替えちゃいます。全然構わないので」と言ってカメラマンや記者の前で威勢よくバッと着替える人も多くいた。
だが小池は「着替えてきます。ちょっと待っていてください」と言って、必ず別の部屋もしくは衣装部屋で着替えていた。意地の悪いカメラマンや記者の中には「もったいぶりやがって」と思う向きもあったかもしれないが、「あぁこの子は真面目なんだ」と逆に感心した覚えがある。
そして水着に着替えて出てくると、そのすさまじいスタイルに改めて圧倒される効果もあったように思う。
新人カメラマンがファインダーも覗かずに見惚れていた
新人カメラマンが小池の水着撮影をする現場に立ち会ったことがある。紺のスクール水着から始まり徐々に露出度を高くしていく演出で、最後に小池が白の紐ビキニに着替えて現れた。
「お願いしまーす」と彼女が言ってから数秒……10秒過ぎてもシャッター音が鳴らない。ふとカメラマンを見ると、カメラを手にしたままファインダーも覗かず小池の姿に見惚れているではないか。
慌てて「小池さん待ってますよ」と声をかけると、新人カメラマンは我に返り、謝りながらシャッターを切り始めた。「全然大丈夫ですよ。お願いしまーす」と言ってあらためてポーズを取った小池を見て、間違いなくスタッフに愛される性格であることを確信した。
ほどなくグラビア以外の仕事も増えていったが、大きな転機は『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』の企画「芸能人社交ダンス部」だった。
当時17歳ながらお笑い芸人のゴルゴ松本とペアを組み、社交ダンス1級だけでなく国内タイトルも獲得した。
ダンスセンスや真摯に努力する姿勢はもちろんのこと、露出度の高いドレス衣装からこぼれる健康的なボディが目をひいたことも間違いない。メリハリの利いたボディがダンスで激しく揺れる様は、彼女の華麗さを引き立てていた。