バラエティタレントとしての開花も早く、22歳の時には『ジャングルTV~タモリの法則~』などにレギュラー出演。ここできっぷのよさと頭の回転の早さを発揮。

  特に25歳から現在まで続けている『日経スペシャル カンブリア宮殿』でのインタビュアーっぷりは小池のエレガンスな魅力とインテリジェンスを引き出し、以後、バラエティや情報番組への出演がぐっと増えていく。『M-1グランプリ』での今田耕司との軽妙な司会っぷりを思い出す方も多いことだろう。

  女優としては意外にもイメージとは裏腹にセクシーな印象は薄い小池だが、30歳の時には配信ドラマ『エセ肉食女の恋愛事情』で全裸のラブシーンを演じている。デコルテを大胆に露出したキスシーンなどでは、仰向けでもバストが宙に向かって強く主張し、揺れる。

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  大河ドラマにも2度出演しており、24歳で『義経』に、41歳で出演した『鎌倉殿の13人』では北条政子役を圧倒的な存在感で演じ切り、女優としての存在感を強く印象付けた。

「地面師たち」ティーザーより

  これほど豊かなキャリアを持ちながら主演作に恵まれているとは言えず、本人も美的(BITEKI).com(小学館)のインタビューで、今後への意欲と合わせて引け目を語っている。

「助演の方が個性を生かしてもらえると思っていたので、主演にはどこか後ろ向きな思いがありました。でも、大河ドラマで共演した小栗旬くんが現場で役を作り上げていく熱量を見て、いつか同じ場所の景色を見てみたいと思うようになって」

「視聴者の小中学生は、お前のことなんて知らないから」

 26歳の時にプロレスラーの坂田亘と結婚。肉体派同士の結婚は当時話題を呼んだが、坂田との結婚も彼女の芸能活動に好影響を与えた。同じ美的.comのインタビューでは、

「ドッキリ番組のMCのオファーをいただいたとき、若いタレントも多い中でなぜ私なのか不思議に思っていたら、夫が言ったんですよ。『視聴者の小中学生は、お前のことなんて知らないから』って。ガーンと来ましたね。今では地方に行くと『ドッキリのお姉さん!』と子供たちが声をかけてくれるんです。何かひとつ挑戦すると、違う景色が見えてくる」

  と語り、今あるこだわりを捨てること、悩まず常に新しいチャレンジを続けることが大切だと気づかされた心境を吐露している。

『新宿野戦病院』ではコミカルな演技を披露

  小池のキャリアを振り返ると、裕福な出自特有の「育ちの良さ」と知性、それにサービス精神を常に発揮してきたことがわかる。持って生まれた財産に甘えることなく、その才を最大限生かせるよう努力し続けてきたその姿勢が今の小池栄子を形づくったといえるだろう。