『自民総裁選、小林氏が出馬表明 「脱派閥徹底、支援求めず」』(時事通信8月20日)
49歳の若手、コバホークこと小林鷹之氏が出馬宣言。2012年の衆院選で初当選し、2021年に経済安保相として初入閣を果たしている。千葉2区が地盤で、現在当選4回。二階派に所属してきた。
「開成中・高から東大法学部を経て、旧大蔵省に入省。ハーバード大ケネディ行政大学院にも留学し、公共政策学修士を取得した。イケメンで高身長、『欠点がないのが欠点』とも言われます」(政治部記者)※文春オンライン8月20日配信記事より
小林氏への待望論は早い時期から出ていた。「総裁選 コバホーク雄飛なるか」(産経新聞7月23日)では中堅・若手を中心に支持を集め、自民の人材の豊富さをアピールする狙いがあると書かれていた。「脱派閥」「刷新感」という今回の興行を象徴する人物だ。
コバホークは「自民党は生まれ変われることを証明したい」と言い、趣味のランニング姿まで公開。マスコミもいちいち付き合ってくれている。
裏金議員に“コバホーク”が気を使うワケ
ところが......。夢のような風景には裏があった。小林鷹之氏の言葉が波紋を呼んでいるのだ。8月9日のネット番組で政治資金規正法違反で処分された安倍派議員が要職などから外れている現状を「見直す必要がある」と発言。
さらに11日のテレビ番組でも、安倍派の役職外しは「やりすぎてしまうと現場が回らなくなってしまう」と述べていたのだ。
これには、
《「改革に逆行している」との批判も広がった。》(読売新聞8月15日)
あれあれ......。なぜ裏金議員に気を使うのだろう? 実は小林氏の出馬会見に同席した少なくとも議員24人のうち11人が裏金事件直撃の安倍派だった。二階派が4人。24人のうち7人が裏金作りに関与し、うち4人が党から処分されていた。
「支持者たちは裏金議員ばっかり。コバタカは裏金議員の救世主みたいになっている」(自民党内の声・朝日新聞8月20日)
裏金事件に踏み込めないコバタカ。裏金議員の救世主だなんて、なんか思ってたのと違う。
さらには旧統一教会との関係も明らかになってしまった。