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『「改革訴えるなら麻生派出ないと」平氏、河野氏出馬意向で』(読売新聞8月21日)

 自民党の平将明衆院議員が河野デジタル大臣に対し、「党改革を訴えるなら、麻生派をまず出ないと話にならない」と指摘した(平氏は前回の総裁選で河野氏の推薦人だった)。

裏金問題はチャラになるとワクワクしている議員とは?

 河野氏はこれまでの世論調査では改革イメージで人気があったようだが、脱派閥をうたっている今回の総裁選で「悲願の派閥支援」に張り切るのは最も「改革」からズレていないか。見事に間が悪い。

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河野太郎デジタル相 ©時事通信

 相変わらずの派閥重視は自民党全体も同じだ。派閥には志を共にする人々で政策を磨き合う「正」の面もあろう。それを続けたいなら派閥の「負」の面、裏金問題や旧統一教会問題の説明と究明をしないといけない。でなければ刷新感と言っても意味がない。

 そもそも「刷新」とは言わず「刷新感」と言っていることにも注目したい。やってる感と同じだ。

 では無派閥の小泉進次郎氏はどうか。彼を支援する菅義偉氏は「無派閥という名の派閥」を形成していることでもおなじみ。菅氏の子分には旧統一教会問題や政治とカネで注目された人がぞろぞろいる。

小泉進次郎元環境相

 おまけに進次郎氏には森喜朗氏の支援も報道されている。まるで長老たちの生存争いだ。これで「刷新感」は出るのか?

 もっと夢を見させてくれよ総裁選! 心配だらけです。気分転換に今回の興行の鑑賞ポイントをあらためて言おう。

 総裁選は現段階で10人前後の名前が浮上する。この10人の裏には、80人近くの裏金議員が息を潜めて総裁選に期待しているのだ。顔が替われば裏金問題はチャラになるとワクワクしている。この様子を見ておくことが最大のポイント。そうですよね、萩生田さん。