自民党総裁選が1カ月後に迫り、出馬表明が相次ぐ中、自民党の武田良太元総務大臣が8月26日、「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した。

 過去最多の人数が出馬する見通しとなった総裁選。元二階派事務総長だった武田氏は、二階俊博元幹事長と次のような会話があったことを明かした。

「ちょうど今日(26日)、総裁選について二階さんが、ポロッとこう仰っていましたよ。『出るんだったらちゃんと準備して出なくては駄目だ。簡単な戦いじゃないんだ、これは。支えられたからとか、人数が揃ったから出ます、それから準備しますというのが一番ダメだ』と。それだけ重い戦いなんですよ」

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「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した武田良太氏 ©文藝春秋

小林鷹之氏は「男気が働いたのだろう」

 今回の総裁選には既に、小林鷹之前経済安全保障担当大臣、石破茂元自民党幹事長、河野太郎デジタル大臣が出馬表明している。同じ二階派の弟分の小林氏については、次のように初めてコメントした。

「(総理になるという)気概は持っている。気概は絶対に必要。そして、『党を何とかしないといけない』という若い当選回数の方々の気持ちが集まった。期待に応えなければならないという男気が働いたのだろう。優秀ですよ」 

 石破氏と河野氏については次のように語った。

「石破さんは本当に損をしている。もったいない人。率直な気持ちを伝えることがものすごく苦手だ。嬉しいときに笑って、泣きたいときに泣いて、普通に接すればいい。胸襟を開いていないから、構えているように見られがちじゃないかと思う。河野さんは発信力がある。ただ、エッジが効きすぎているところもあるから、アレルギーを持つ人がいるのも事実」

進次郎氏は「経験を積みながらやればいい」

 菅義偉前首相が支援すると報じられる小泉進次郎氏。小泉氏については、経験不足や党内の基盤の弱さを指摘する声もあるが、武田氏は次のように指摘した。

「なかなか勉強家だし、研究熱心だし、やる気もあるし、経験を積みながらやっていけばいいと思う。内閣を作るとなれば、(チームは)それなりの形ができる」

 さらに、 萩生田光一・前自民党政調会長とともに定期的に会合を開き、頭文字を取ってHKTと呼ばれる盟友関係の加藤勝信氏については、次のように語った。