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初めての仕事は「少女時代」のMV

――最初のお仕事は「少女時代」のMV出演だそうですね。

唐田 もともと韓国が好きで、少女時代も大好きだったので、オーディションの合格を聞いたときには「えっ!」と思いましたが、なんだか現実感がなくて「あ、決まったのか」くらいの気持ちでした。初めて現場に行くと大人がこんなに動いているんだって、呆然としました。でも、不安より「自分もこの世界の中でやっていけるんだ」っていう期待のほうが大きかったかもしれません。現場に足を踏み入れて初めて、漠然とした気持ちがワクワクに変わったというか。

 

――堂々としてますね!

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唐田 『寝ても覚めても』でも、監督から「ほんとに唐田さんは、肝が据わってますね」と言われました。実は相手役の東出(昌大)さんからも撮影初日の前日にメールが来て「明日からインだけど、眠れないんじゃない? 大丈夫?」みたいな優しいメールをいただいたんです。でも、私は全然大丈夫で(笑)。「大丈夫です、ありがとうございます」みたいな返事をしたと思います。たぶん、想像していた返事とは違ったんじゃないかなと……(笑)

 

カメラマンになりたいと思ったこともあります

――もし、マザー牧場で声をかけられていなかったら、どんな道を歩んでいたと思いますか。

唐田 お洋服が大好きなのでスタイリストさんにも憧れていたし、写真も大好きなのでカメラマンになりたいと思ったこともあります。ほんとに昔からテレビっ子で、映画も大好きで、この世界には何かしらで関わりたいとは思っていました。

 

――そんな唐田さんがヒロインとして、映画人の憧れの舞台であるカンヌのレッドカーペットを歩くことになりました。

唐田 なんか……、奇跡ですよね。ワンシーン、ワンシーン撮り終えていくのが名残惜しいくらい大好きな現場だったのに、さらにカンヌ映画祭という舞台にも巡り合えて、本当に夢を見ている感じです。

 

#2 “カンヌ女優”唐田えりかが感動した「仲本工事さんの声」
http://bunshun.jp/articles/-/7311

#3 “透明感がすごい”唐田えりかが語る「銭湯趣味と、松本穂香とのどうでもいいおしゃべり」
http://bunshun.jp/articles/-/7312

写真=榎本麻美/文藝春秋 

からた・えりか/1997年、千葉県生まれ。高校卒業後、上京しドラマ、CM、MVなどで活躍。主な出演作品にテレビドラマ『こえ恋』、『ブランケット・キャッツ』、『トドメの接吻』、映画『ラブ×ドック』(5月11日公開)など。現在『MORE』の専属モデルとしても活躍中。