「面白い」「すごく共感する」。経営者をはじめ、さまざまな人が絶賛している『宗教を学べば経営がわかる』。中東情勢やアメリカ大統領選について、共著者の池上彰さんと入山章栄さんが本の刊行を記念して特別対談を行った。*この対談は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」(9月9日放送分)を再構成したものです。

『宗教を学べば経営がわかる』

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入山 「浜松町イノベーションカルチャーカフェ」、先週に引き続き今週もお客様にジャーナリストの池上彰さんをお招きしています。今回、池上さんにお越しいただいたのは、私と共著で『宗教を学べば経営がわかる』という本を文春新書から出させていただきまして。対談のときの印象とか何か覚えていらっしゃることはありますか?

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池上 私は宗教というのはこんなものだというふうに理解したり、解説したりしてきましたけれど、この対談は本当に発見ばかりでしたよね。どうして宗教団体でもすぐに消えてしまったところもあれば、長い寿命を保っているところもあるのか。経営学の視点から見ると、その理由がわかります。経営学は人と組織を分析する学問ですし、宗教団体も結局は人間の組織だから共通するところがあるんだなと思いました。ひょっとすると、この『宗教を学べば経営がわかる』は、宗教団体をまさに経営している人たちが読むと自分のところの組織の強みと弱みがわかるかもしれませんね。