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検索ワードには、殺害方法を吟味しているかのような言葉が次々と

 この頃、夫婦は野崎氏が田辺市、須藤が東京と住まいを別々にしていた。気の短い野崎氏は、いっこうに田辺市にやって来ない須藤に業を煮やし、離婚を考え始める。同年3月26日付で離婚届に記入、従業員ら2名が証人として署名した。須藤が田辺市で同居生活を始めるのは、その直後からである。

77歳で亡くなった野崎氏

 その後の検索ワードは、殺害方法を吟味しているかのようだ。

〈見ておくべき完全犯罪5選〉(同年3月26日)

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〈トリカブト殺人事件〉(同年3月27日)

〈老人 完全犯罪〉(同年3月31日)

〈窒息死 袋〉〈不慮の事故〉(同年4月2日)

須藤早貴被告

 4月に入ると、事件に使われた“凶器”が登場し始める。

〈覚醒剤 過剰摂取〉〈覚醒剤 死亡〉〈警察24時 覚醒剤〉(同年4月7日)

 この4月7日、須藤は覚醒剤の密売サイトにアクセスし、密売人と通話。致死量の3倍を超える3グラム以上の覚醒剤を注文していた。そして翌日の4月8日、和歌山県内で密売人と接触し、十数万円を払って覚醒剤とされる薬物を入手したのだ。

 検索ワードも、より具体的になっていく。