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東大を目指したきっかけ

難波 昔から数学が好きで、研究者になりたいという夢があったのが大きいですね。

 塾の先生に相談してみたら、「数学をやるなら、国立の最高峰である東大に行ったほうがいいよ」とアドバイスをもらって、東大を目指し始めました。浪人時代、どうしても東大に入学したいというモチベーションを維持できたのも、その先生の言葉でしたね。

 

――現在、UTFR代表として活動されている難波さんですが、サークルを運営していて印象的だった出来事を教えてください。

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難波 UTFRでは東大生を身近に感じてもらうために、メンバーが中高生の相談を受け付ける活動をしています。去年、そのオンライン相談会に参加してくれた高校生がいたんですが、その子が今年東大に入学し、UTFRに入ってくれたのは印象深い出来事ですね。

「自分は東大に縁がない」と思っている中高生に、東大を身近に感じてもらえたらと思って活動しているので、とても嬉しかったです。

――難波さんが感じる東大の魅力を教えてください。

難波 同級生の思慮深さに圧倒される環境でしょうか。試験対策のために集まったときでも、何気ない日常会話でも、「やっぱり賢い人たちだな……」と心から感じられますし、そうして刺激をもらえる点は、入学して本当に良かったなと感じます。自分がこれまで出会わなかった考え方、思いつきさえしなかった思考回路にふれることができると、世界が広がっていきますから。

 

 だから、東大は単に偏差値が高い人間が集まる場所ではなくて、そこで揉まれることで人間的にも成長できる場所だと私は考えています。非進学校に限定したサークルの代表が言うのも変ですが……東大はどんな学校の出身者でも要件を満たせば受け入れてくれる度量もありますし、たとえ身の回りに東大生がいない人であっても、簡単に諦めるのではなく、挑戦してみる価値が十分あるのではないでしょうか。

つづき】では同サークル所属の柴田翠國さんのエピソードをご紹介。