「特別扱いされたくないし、理解されないのもつらいんです」
――周りの人にどうされたら嬉しいですか?
岩橋 面白い質問ですね。もちろん特別扱いされたくないし、理解されないのもつらいんです。まずは障害を持って生まれるかどうかはガチャだということ。そして、平等に接してもらうためにも障害のことを知ってもらって、理解してもらうのが大事だと思います。一般の方よりはちょっとだけ発信力があるかもしれないので、一役買っていきたい思いがありますよね。
――もし、周りに強迫性障害かもしれない人がいたら、どうしたらいいですか?
岩橋 最初はびっくりすると思うんですけど、特別視しないでほしいです。否定したり怒ったりはせず、対峙して話して相談するというスタンスでいてほしいです。
――強迫性障害で苦しんでいる方にメッセージがあればお願いします。
岩橋 まだまだ周囲の理解がないので、変な人だと思われたくないし、ほとんどの人が苦しくて引きこもっちゃうらしいんですよね。散歩に出るだけでも気分が変わって症状が落ち着いたりもしますし。誰も悪くないので、あまり自分を責めずに勇気を出してちょっとずつ進んでいければ。僕も頑張りますので。1人じゃないです。いつかみんなの理解が深まって、普通に外でワーってやっても全然大丈夫な、違和感がない社会にしていきたいですね。
――最後に、今後どんな活動をしていきたいか、抱負をお願いします。
岩橋 ありがたいことに岩橋を担ぎ上げようとしてくれている、同じ志で何でも話し合える優秀なスタッフさんもついていますし、今は事務所に所属していた時と違って、クライアントさんと直接顔を合わせて、一緒に飲んだりすることで知り合いが増えています。喜んでもらっているのを直接感じられるので、今はそれがすごいやりがいです。自分のメディアで発信して全国を行脚していくみたいな、そういう活動をしていきたいですね。
監修:森隆徳(精神科医)
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取材の様子はYouTube「たかまつななのSocial Action!」でもご覧頂けます。