母親が密かに応募していたコンテストで人生が一転
しかしその後、自動車整備士を目指して就活に励むも失敗。同時期、密かに母親が応募していたジュノン・スーパーボーイ・コンテストで“理想の恋人賞”を受賞したことで、戸塚の人生は一転する。
「子供の頃から愛嬌だけは人一倍あったので誰からも可愛がられてました。父母会の星、みたいな……(笑)。そんな様子を見ていたからか、母が僕を芸能界に入れたがっていたんです。赤ちゃんモデルや、小学生の頃にはアイドル事務所にも履歴書を送ってましたから」
2011年に俳優デビュー。明るくユーモラスな母の血を引いた、豊かなコメディセンスで徐々に頭角を現していく。
「母の薦めがきっかけで芸能界に入ったので、正直この仕事にすごく熱があった、というわけではなかったんです。だから、30歳ぐらいまでは先の見えない道をただ必死で突き進んできた感覚でした。でもある時、後ろを振り返ると僕の後ろには100以上の出演作があって。気づいたら、どんどん仕事が楽しくなっていた。やってきたことは無駄じゃなかった、と思うようになりました」
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衣装協力 ジャケット¥253,000/LewisLeathers(LewisLeathers Tokyo shop 03-6438-9215) パンツ¥97,900/デンハム(03-3496-1086)
Junki Tozuka
1992年岩手県生まれ。2010年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで「理想の恋人賞」を受賞し、デビュー。主な出演作に連続テレビ小説『虎に翼』、ドラマ『だが、情熱はある』など。映画『まる』(10月18日公開予定)や、ミュージカル「グラウンドホッグ・デー」(東京国際フォーラム、11月11日~22日)に出演予定。
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映画『スオミの話をしよう』公開中
三谷幸喜が『記憶にございません!』以来5年ぶりに手がけた脚本・監督作品。豪邸に暮らす著名な詩人・寒川の新妻・スオミが行方不明に。豪邸を訪れた刑事の草野はスオミの元夫で、すぐにでも捜査を開始すべきだと主張するが、寒川は「大ごとにしたくない」と、その提案を拒否する。やがて、スオミの過去を知る男たちが次々と屋敷へ。誰が一番スオミを愛していたのか、誰が一番スオミに愛されていたのか。安否をそっちのけでスオミについて熱く語り合う男たち。しかし、彼らの思い出の中のスオミはそれぞれがまったく違う性格の女性で……。
文・大西展子 写真・平松市聖
ヘアメイク・千葉良太
スタイリング・鬼塚美代子
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※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
【週刊文春WOMAN 目次】大特集 パートナーは必要?/谷川俊太郎×内田也哉子「母と父の恋文」/『光る君へ』大石静、『虎に翼』吉田恵里香に聞く/稲垣吾郎×朝比奈秋 白熱3時間
2024秋号
2024年9月21日 発売
定価715円(税込)