大食いだし早食いだ…油断するとすぐ太る
食べることに対しては、とにかく貪欲だ。朝ごはんを食べ終わると、昼ごはんのことを考え、しばらくしたらおやつのことを考え、夕食のことを考える。この時間がとても好きだ。
そして、超早食いでもある。卵かけごはんなら8秒で食べるし、ふつうの刺し身定食なら3分で食べ終わる。こんな食べ方をしているから、体重はどんどん増えていく。
病院での定期検査で怒られたり、自分でもさすがにまずいと思ったりすると、流行りのダイエットを試す。すると、体重は面白いように落ちる。一番太っていた頃は88kgだが、ダイエットすると75kgくらいまではすぐに落ちていた。やせたり、太ったり、自由自在だ。脂肪の着ぐるみを脱いだり、着たりしている感じだ。いっそ全部脱ぎ捨てたい。でも、冬は“ぜい肉のミートテック”が暖かいからいいやと思ったりしたこともある(やせると寒く感じる)。すぐにやせていいなと思われるかもしれないが、やせたり太ったりを繰り返すのは、正直、めんどくさい。
あと、人に会うと「やせた?」とか「太ったでしょう?」などと聞かれるのだが、これもやりとりが多いのでめんどくさくなる。
こんな生活が25年ぐらい続いた。すぐにやせるなら、その生活を続ければいいと思われるかもしれない。でも、それが難しいのだ。規則正しい生活というものを、ずっとは続けられなかった。油断するとすぐに元の生活に戻ってしまう。
また、50代になると、体重がなかなか落ちなくなってきてしまった。誰か100g20円くらいぜい肉買ってくれないかな、とか思ったりしたこともある。なんならタダであげてもいい。
「このままだと死んじゃうよ!」新しい主治医にいきなり怒られる
節制と暴飲暴食を繰り返し、やせたり太ったりを繰り返しながら、3カ月に1回、定期検査に通っていた。そんなある日、定期検査で病院に行くと主治医がかわっている。
検査表を見る先生が「なんだか偉そうだな」と思って見ていたら、いきなり怒り始めた。「おい! 真面目に節制をしないとダメじゃないか! このままだと死んじゃうよ。いつ脳卒中で倒れてもおかしくない数値だ!」