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どうしてもお風呂に入らなければいけない場合は?

――風呂キャンであることで大変なことは?

鈴木 突然の予定です。突然当日に仕事が入った場合は、どうしよう~ってあたふたしますね。わざと髪の毛先だけ濡らして風呂上がり感を出したり、会話の途中に「昨日お風呂に入っていたらさ~」って先手を打って、お風呂に入っている人だと思わせます。

 これはぜひおすすめしたいんですけど、三つ編みにして帽子を被ると臭わないです。髪の毛もいい感じにまとまるし、清潔感も出ます。あと香水はつけすぎると臭くなるので、爽やかな匂いのものをワンプッシュくらいつけますね。

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――ライブ前のどうしてもお風呂に入らないといけない場合はどのように自分を奮い立たせているのでしょうか。

鈴木 お風呂に入らないといけない状況を自分で作ります。例えばうちは浴室乾燥なので、洗濯機を回すとか。洗濯機を回しちゃえば、洗濯が終わる前にお風呂に入らないといけないじゃないですか。そうすれば意外と頑張れるというか。

 調子がよければ夜入れるんですが、どうしても無理な場合は朝入ります。朝は寝起きのままお風呂場に直行して、眠気と闘いながら入りますね。

 

 お風呂って人生の中で結構時間をとる割には進化していないですよね。お風呂に入る時間を短縮する機械とか開発されたらいいのにって毎回思います。

――お風呂以外にキャンセルしているものはありますか。

鈴木 お皿洗いですかね。洗うのが面倒くさいから、割り箸と紙皿を使っています。でもそれ以外は基本的にはキャンセルしていないですね。

 歯磨きもするし、肌が命なのでスキンケアは必ずします。部屋もすごく整頓されているわけではないですが、汚くもないので。衛生観念がないわけではないです。

「就職しないでアイドル?」と両親は大激怒

――前編で、小学生の時は「いい子でいる」ためにお風呂に入っていたと話していましたが、正式に風呂キャンになったのは何かきっかけが?

鈴木 アイドルになってから「いい子でいる」ことをやめたんです。それまでは中学受験して、中高はいい成績を取るためにたくさん勉強して。大学受験で指定校推薦を取るために学年で1番2番を取り続けなくちゃいけないっていうプレッシャーの中、学校に通っていて。ずっと親に褒められるような「いい子でいよう」と思って生きていたんです。

 大学は神戸の大学の理系学部に通っていたんですが、就職でもいいところにいかないといけないってずっと思っていて。でも、就活が始まる少し前くらいに今のリーダーから「アイドルやらへん?」って誘われたんです。もともとアニソンが好きで、アニソンも歌えるよって話があったので、二つ返事でOKして。

 

――就活をやめてアイドルに。

鈴木 そうです。両親は大激怒でしたけど。「就職しないでアイドル?」って。いろんな反対を押し切ってアイドルになって。でも大学だけは卒業しなければと、東京でアイドル活動をやりながら神戸まで通って、去年無事卒業しました。

 アイドルになった最初の頃は自分でもちゃんとしなきゃってずっと頑張っていたんです。アイドルってちゃんと綺麗にして、プライベートでもみんなのお手本みたいな生活をしないといけないっていう固定観念があったので。

 でもそれを察した事務所の社長から「もっと自分らしさ出していいんやで。お前にしかできないアイドルになれ」って言われて。