1. 保守系団体「日本会議」が「安倍晋三元首相に代わるスターに押し上げた」(高市陣営関係者の分析)
2. 都知事選で善戦した石丸氏の参謀役を担った選挙プランナー・藤川晋之助氏の存在
この2点については同日の朝日新聞も書いていた。高市氏側は総裁選を見越し、地方票の掘り起こし戦略を検討。毎週末に全国各地の講演会に出向いていたという。注目は次だ。
小泉氏の答弁能力に不安を感じて高市氏に...
《保守系の運動団体「日本会議」と連携する地方議員たちも支援に回った。》
そして高市氏のネット上での人気の高さも挙げ、都知事選で石丸氏を支援した民間スタッフ約50人が、SNS上での拡散に寄与したと陣営関係者が明かしている。
読売新聞も高市氏について『ネット・地方重視奏功』と書いた。ネット動画で「都市部の党員への浸透も図ってきた」という陣営の証言があった。
現場で取材している人はどう分析しているのか。ジャーナリストの鈴木哲夫氏に疑問をぶつけてみた。
鈴木氏は「取材してる限りではやはり高市さんは急に伸びた。いわゆる敵失です。小泉進次郎さんが落ちてきたことが大きい」と語る。小泉氏の答弁能力に不安を感じたので高市氏に乗り換えたという人が多かったという。
なるほどやはり途中から伸びたのか。ちなみに地方票では依然として石破氏が強く、高市氏に目を見張るべきは都市部の強さだとも。
ある議員は高市氏の勢いに「カルトだよ。危ないね」と...
ではなぜ高市氏は決選投票で石破氏に逆転されたのか。読売新聞は『「反高市票」流れる』とし、“党内随一のタカ派” “高市氏の保守強硬的な主張”に対して「初回投票の結果を見てまずいと思い、石破氏に流れた票もあるはずだ」との自民議員の声があった。
朝日新聞は「高市氏が首相になれば、戦後の外交・経済が全部ふっとぶ」(党幹部)という危機感から僅差での敗北につながった可能性があると書く。
東京新聞には投票日ドキュメントがあった。
その中で衆院第2会館でおこなわれた石破氏と河野太郎氏の出陣式の会場から出てきたある議員は、高市氏の地方票が伸びているとのマスコミの調査結果を受け、記者団に「もうちょっと離したい。カルトだよ。危ないよね」と警戒感をあらわにしたとある。カルトという言葉まで出てきた。