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2万8000人を動員して“ゴジラ”の集客力健在をアピール

 現役時代から“ゴジラ”の愛称で人気者だった松井氏。その健在ぶりはバットだけではない。

「この対戦は昨年までプロ野球のオフシーズンに開催されていた。それが今回は、ペナントレースも佳境の9月下旬、それも休日のデーゲームで実施したのです。同じ時間帯にはセ・リーグ3試合が行われていましたが、それでも約2万8000人の観客を動員した。松井の人気が色あせていないことを見せつけました」(同前)

 イベントの主催者には全日本女子野球連盟、イチロー氏のマネジメント会社に加え、松井氏の古巣・巨人の親会社である読売新聞社も名を連ねている。読売は松井氏を巨人監督として迎えるべく、長らくラブコールを送ってきた。

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©文藝春秋

「対して、家族とのNY生活を重視する松井は、一貫して巨人と距離を置いてきました。それでも近年はキャンプでの臨時コーチやOB戦出場、球場内で放映するシーズンシートのCM出演を引き受けるなど、少しずつ歩み寄りを見せている。今回、観客動員力が改めて証明されたことで、読売にとって松井はますます戻ってきてほしい人材となりました。このイベントを契機に、巨人のラブコールは加速するでしょう」(球団関係者)

 ゴジラがお目覚めとなる日も近い?