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「いろいろな場所から人が来て、コミュニケーションがたくさん取れると思って来ました。こうやって今は友達ですが、ここに来なければ会えなかった人たちです」(福島町在住の1年生 新山菫さん)

「地元にずっといたから、大人数でいるのが新鮮で、とても楽しいです」(福島町在住の2年生 白川仁胡さん)

生徒たちの町との交流も

 

町内外の生徒たちは、町の人々とも積極的に交流している。

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「コンブを干すのも、最初は1枚ずつしかできなかったけれど、今は5枚までできるようになりました」(埼玉県出身の1年生 檜山結菜さん)

 

6月中旬から8月にかけて、毎朝3時に起き、コンブ干しのアルバイトに精を出した。

「(Q:働きっぷりは?)最高です!作業を繰り返すうちに要領よくなり、本当に助かっています」(コンブ漁師 阿部慎太郎さん)

 

25年後には、人口が現在の4割以下、1300人になるという試算もある福島町。

町で90年間続く食料品店の店主は…。

 

「(Q:町の雰囲気は?)まったく変わりました。町のイベントに若い人たちが参加するのは、ここに住んでいる者にとって非常に明るい材料です。高校がなくなるなんて、困るどころの話じゃないです」(食料品店経営 河原塚利雄さん)

「福島町で店を経営して、福島町に恩返しをしたいです」(岐阜県出身の1年生 仙谷秀久さん)

8月末に行われたオープンキャンパス。

横浜市から参加した中学生は…。

「ドローンの資格に興味があって、生徒も先生も温かくて優しく、地域の方々もすごく優しい雰囲気がある」(横浜市の中学3年生 渕上純さん)

 

少子高齢化が進む過疎の町。

その存続は学校と町の魅力作りにかかっている。

福島商業高校の取り組みは、10月1日と2日に札幌市で開かれる「第3回ドローンサミット」で紹介される。ドローンサッカーやデモフライトも行われる予定だ。