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RUAN 私はなかったですね。周りも仲良かったと思います。私は他の子よりもかなり年齢が下の方だったので、面倒を見てもらっていました。

石垣島・沖縄育ちで、ダンスも歌も未経験だった

――オーディション前は、ダンスや歌は未経験だったということですが、アイドルに興味はなかった?

RUAN なかったです。アイドルも全く知らなくて。というのも石垣島と沖縄で育ったので、毎日学校帰りに海に行くような子どもでした。夏は真っ黒に日焼けして、家にいるよりは外で遊ぶ子だったので、情報もそんなに入ってこなかったんです。田舎だし、オーディションの世界とは無縁というか。母が看護師だったので、私も看護師になりたいなって思っていました。

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――島の女子高生がなぜ世界的なオーディション番組に?

RUAN たまたま友達が推薦してくれて、東京の芸能事務所に入ることになったんです。事務所に所属したらいろいろと忙しくなるということもあって、高校を中退して。

 そしたらすぐに事務所から「今度韓国でオーディション番組あるんだけど、出てみない?」と言われて。正直何の番組か分からなかったんですよ。「何それ?」みたいな感じだったんですけど、社長が「受かったらラッキーぐらいの感覚で挑戦してみて」と。

 

 そもそもガルプラの本戦に出るには、応募総数約1万3000人の中から99人に選ばれなければいけないんです。その中で日本人は33人。歌もダンスも未経験なので、まず出ることはないと思っていたんですが、運よく合格できて。合格できたからには頑張ろうと思って、出場を決めました。

――高校を途中で退学したとのことですが、事務所に入ると同時に上京を?

RUAN ガルプラが決まった時と、会社に入った時、上京したタイミングが全部一緒で。そこからがスタートです。16歳の終わりぐらいですね。

「高校をやめます」にみんな「なんで?」「どうして?」

――普通の高校生が、いきなり東京の事務所所属も決まり、オーディションも決まると。生活がガラリと変わりますよね。

RUAN そのまま韓国に行ったので(笑)。「私は今何してるの?」って感じでした。高校も勉強を頑張って自分が行きたかった高校に進学したので、寂しかったですね。お母さんは「せっかく自分が行きたい高校に行けたのに残念じゃないの? でも、自分で決めたことだから、それも運命だと思うよ」って言ってくれて。

 

――周りの友達とかも驚いてませんでした? 

RUAN そうですね。高校をやめますってみんなに発表したのが、東京に行く飛行機の3日前とかだったので。みんな「なんで?」「どうして?」って感じで。

 最後にみんなと話す時間もないまま上京しちゃったので、驚いていたと思います。部活の先輩や後輩も悲しんでいました。みんなには事務所のことも、オーディションのことも全部内緒にしていたので、内心「見ててね」って感じで。

――アイドルを目指すことは言わなかったんですね。