〈あらすじ〉
巫堂(ムーダン:霊に仕え、吉凶占いやお告げをする職業)のファリム(キム・ゴウン)と弟子のボンギル(イ・ドヒョン)は、大富豪パク氏から破格の報酬で依頼を受ける。パク家の後継ぎが代々謎の病気にかかる元凶は先祖の墓だと気づいたファリムは改葬をすすめ、金の匂いを嗅ぎつけた風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)も合流する。
件の墓があったのは韓国の人里離れた山頂。周囲には何もなく、墓碑には名前ではなく謎の数字が刻まれ、風水的にも悪地の中の悪地だった。4人は改葬とお祓いを同時に行い、墓を掘り返して棺を運び出す。すると、改葬の関係者に不幸が襲いかかり……。
〈解説〉
監督・脚本は『サバハ』のチャン・ジェヒョン。改葬により、墓に隠された恐ろしい秘密が暴かれるサスペンス・スリラー。134分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆葬式と墓をめぐる話だが、血と涙と汗、さらに欲というふうで、残念、笑えず。伊丹十三の『お葬式』を懐かしく思い出す。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆苦手な話かと思ったが、扉の奥にある別の扉を次々と開け放っていく流儀がパワフルだ。反射神経の鋭い女優が出てくる。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆風水、よりしろ、呪術に好奇心があれば心躍る展開かも。怖いのに面白いのは、金儲けと権力欲、歴史の怨念もあるから。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆醸し出されるのは恐怖や慄きよりも賑やかな禍々しさ。奇怪な催し物での爆裂パフォーマンスを観覧したような受容感。
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洞口依子(女優)
★★★★☆墓の区画から山へ地面へ。民間伝承、歴史的共鳴。韓流ゴーストバスターズ。『哭声』でも感じた韓国映画の恐怖を再び。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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破墓/パミョ(韓国)
10月18日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://pamyo-movie.jp/index.html