〈あらすじ〉
スランプに陥っている作家のジェームズ(アレクサンダー・スカルスガルド)は、妻のエム(クレオパトラ・コールマン)と孤島の高級リゾートでバカンス中だ。そこで彼のファンだという宿泊客のガビ(ミア・ゴス)と知り合う。そして、ガビの夫と4人で、禁じられている敷地外へとドライブに出かける。
その帰り道、ジェームズは不注意で島民を轢き殺してしまい、死刑を宣告される。ところがこの島には、外国人観光客は大金を払えば自分のクローンを身代わりにして罪を免れられるというルールがあった。そうして自身のクローンの処刑を目撃したジェームズは、徐々に堕落していく。
〈解説〉
優雅なバカンスが悪夢と化すスリラー。『ポゼッサー』に続くブランドン・クローネンバーグの脚本・監督作。118分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆クローンとか麻薬とか仮面とかを並べ立てたホラー。効果音やフラッシュの多用。もう少しクールな話にしたほうが……。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆「悪夢のツアーガイド」ミア・ゴスが出てくると、画面の温度が急上昇する。出てこないと、発想や描写が虚ろに感じられる。
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斎藤綾子(作家)
★★☆☆☆体力がないと冒頭から五感を犯されそう。映像の演出は昔々の作品を思い出させるが、それも含め好き嫌いが分かれそう。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆面白い着想だが踏み込みが浅く、悪趣味系のパフォーマンスに流れる。佳作の域にはあと数歩。M・ゴスがやはり目立つ。
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洞口依子(女優)
★★★★☆ミア・ゴスの沼のような魅力をこの映画で泳いで堪能。孤島のリゾート、映像、音楽などグランギニョル的で相性抜群。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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4月5日(金)より新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズほか全国公開
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