「惚れたが負け」とは言うけれど、あふれ出す「好き」は止められない。愛車のカスタムに全力を注ぐ、型破りなオーナーたちの素顔に迫る!
今回は、三菱のデリカD:5をカスタムする「NABE_TETSU」さんをご紹介。
◆◆◆
デリカから広がる人とのつながり
もともと若い頃にはシーマなんかを弄っていたんですけど、歳がいくにつれて、妻や友人とアウトドアに出かける機会が増えていって。それなら四駆にした方がレジャーの幅も広がるなと思い、8年前にこのデリカを買ったんです。
最初はスキーや林道に行くのが目的だったので、ここまで弄るつもりじゃなかったんですけど……いつの間にか、これまでで一番弄った車になっちゃってますね。
これは乗ってから気づいたことですが、こういうオフロード系の車って、オーナー同士が仲よくなる機会がとにかく多いんですよね。デリカだけのミーティングがあったり、SNSで知り合った人たちと近場の河原で集まってみたり。
そういう集まりのなかで、色々と見たり教えてもらったりしているうちに、どんどん「こう弄ればいいのか、じゃあやってみよう」とカスタム欲が加速していって。今じゃデリカ仲間のなかでも、かなり車高が高い車になっています。
ただ、普段は都内で暮らしていて、日常の足もこれ1台ですから、正直不便に感じる場面も多いですね。買い物に行くにも立駐には入れないし、「もっと色々行けたらな」とは思います。でも、「セカンドカーを買うならこっちにお金を……」なんて考えちゃうんですよ。
ただ、意外と妻は車弄りに関してかなり肯定的ですね。車高については「捻挫しそうだわ」と言っていますけど、一緒にイベントに出かけると、むしろ妻の方から「あぁいうのもいいんじゃない?」と助言してくるくらいで。
弄るお金に関しても、「そんくらい払えるだろ」みたいなノリなんです。やっぱり日常が不便な分、遊びのときには活躍してくれるので、なんだかんだで妻も気に入ってくれているんだと思います。
道を選ばないのもそうですし、帰りの渋滞を避けて車中泊にするとか、そういう使い方ができるのもいいですよね。もちろん車中泊の快適さならキャンピングカーなんでしょうけど、形があまり好きではないので、それなら必要なときだけトレーラーで引っ張ればいいかなって。
なので今のところ、次の車はまだ考えていません。ハイラックスなんかにも惹かれますけど、このデリカは今までで一番手をかけた車ですから、まだまだ乗らないともったいないですしね。