「惚れたが負け」とは言うけれど、あふれ出す「好き」は止められない。愛車のカスタムに全力を注ぐ、型破りなオーナーたちの素顔に迫る!

 今回は、三菱のデリカD:5をカスタムする「NABE_TETSU」さんをご紹介。

昔から車弄りも運転も大好き。現在はダンプの運転手として働いている

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デリカから広がる人とのつながり

 もともと若い頃にはシーマなんかを弄っていたんですけど、歳がいくにつれて、妻や友人とアウトドアに出かける機会が増えていって。それなら四駆にした方がレジャーの幅も広がるなと思い、8年前にこのデリカを買ったんです。

数多くのアフターパーツで武装したデリカD:5

 最初はスキーや林道に行くのが目的だったので、ここまで弄るつもりじゃなかったんですけど……いつの間にか、これまでで一番弄った車になっちゃってますね。

 これは乗ってから気づいたことですが、こういうオフロード系の車って、オーナー同士が仲よくなる機会がとにかく多いんですよね。デリカだけのミーティングがあったり、SNSで知り合った人たちと近場の河原で集まってみたり。

圧巻のリアビュー。ルーフの荷物も含めれば2.5mほどの高さがありそうだ

 そういう集まりのなかで、色々と見たり教えてもらったりしているうちに、どんどん「こう弄ればいいのか、じゃあやってみよう」とカスタム欲が加速していって。今じゃデリカ仲間のなかでも、かなり車高が高い車になっています。

 ただ、普段は都内で暮らしていて、日常の足もこれ1台ですから、正直不便に感じる場面も多いですね。買い物に行くにも立駐には入れないし、「もっと色々行けたらな」とは思います。でも、「セカンドカーを買うならこっちにお金を……」なんて考えちゃうんですよ。

木目調のインパネが落ち着いた印象を与える運転席

 ただ、意外と妻は車弄りに関してかなり肯定的ですね。車高については「捻挫しそうだわ」と言っていますけど、一緒にイベントに出かけると、むしろ妻の方から「あぁいうのもいいんじゃない?」と助言してくるくらいで。

 弄るお金に関しても、「そんくらい払えるだろ」みたいなノリなんです。やっぱり日常が不便な分、遊びのときには活躍してくれるので、なんだかんだで妻も気に入ってくれているんだと思います。

簡易的なベッドとしても使える後席スペース

 道を選ばないのもそうですし、帰りの渋滞を避けて車中泊にするとか、そういう使い方ができるのもいいですよね。もちろん車中泊の快適さならキャンピングカーなんでしょうけど、形があまり好きではないので、それなら必要なときだけトレーラーで引っ張ればいいかなって。

イベントやアウトドアは妻と一緒に楽しむ。車の趣味も理解してくれているようだ

 なので今のところ、次の車はまだ考えていません。ハイラックスなんかにも惹かれますけど、このデリカは今までで一番手をかけた車ですから、まだまだ乗らないともったいないですしね。