「惚れたが負け」とは言うけれど、あふれ出す「好き」は止められない。愛車のカスタムに全力を注ぐ、型破りなオーナーたちの素顔に迫る!
今回は、レクサスのLS460に乗る渡邉愛さんをご紹介。
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育児と車、両立のカギは「家族の絆」
地元は大阪なんですけど、昔から周りに改造車が多かったんです。私も免許を取ってから18クラウンを買って、ホイールに車高調、フェンダーに全塗装とやってくうちに、どんどんイベント専用車になっていった感じですね。
このLSは、最初は普段乗り用のつもりで買いました。でも、結局そのままの仕様じゃ物足りなくなって、エアサスとかを入れてるうちに、もうこっちをイベント車両にしてしまおうと。
クラウンもLSも、一度「こうしたい」ってのが出てくると、まったく妥協できなくなってしまうんですよ。お金を言い訳にして何かを諦めるのもイヤなんで、お店に預けるときはいつも、ナンボかも聞かずにお願いしてます。逃げられない状況をあえて自分で作ってるんです。
車に興味のない友達からは、「イベントに出して何か意味あるの?」とはよう言われますね。逆に「趣味に打ち込めてスゴいね」とも言われますけど、色々趣味があるなか、わざわざ車にっていうのは、やっぱ共感されないんやろなって。
SNSも車のことばっかなんで、「家のことしてなさそうやね」とかも言われますよ。実際、子どもも4人いてますし、それなりに自炊もしてるんですけど。
ただこうやって楽しめてるんは、やっぱり家族の力があってこそやなと思います。お父さんもお母さんも、私が16歳で長女を産むときから全然反対もなく、近所に住んで協力してくれて。半年前には4人目が生まれたばかりなんですけど、今でもお世話になりっぱなしですね。
両親は昔から親バカなところがあって、私の車が雑誌の表紙になったときも、発売日に本屋を何軒も回って確保してくれたり。イベント中もLINEで「結果どうなるやろな」とか、賞を獲ったら「おめでとう」とか、そういう距離感ですね。
旦那も車弄りに対しては「ここまでやったならトコトンやりな」ってスタンスで、イベント中は子どもたちの面倒も見てくれて。ほんまに家族に恵まれて、こんだけ好きにできてます。
でも正直なとこ、あんまり自分の車には自信がないんですよ。車友達にはいつも、「なんで私のLSはこんな弱いんやろ、私はこんな強いのに」って言ってて。ノリの違いなんか、関東の友達からはツッコまれることもなく、「はぁ? 何言ってんの?」みたいに返されてますけど。
でも今まで生きてきて、車より自分の人間性に自信があるんはホントです。記事にもちゃんと書いといてください、「愛のLSより、愛の方がいい」って!