夜長を照らす月は秋の風物詩のひとつだ。この時期、飲食店ではたまごを月に見立てる“月見メニュー”が並ぶ。そのなかで高い認知度を誇るものといえば、マクドナルドの月見バーガーシリーズだろう。
しかし、それ以外の月見メニューについて知っている人がどれだけいるだろうか。今回、月見系バーガーをはじめとした21種類の月見メニューを実食しランキング化。「もう一度食べたい月見メニュー」を決した。
前編ではKFCやロッテリア、バーガーキングの月見メニューを実食レビュー。後編ではマクドナルドやコメダ珈琲店の月見メニューを紹介する。(全2回の2回目/最初から読む)
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食べ比べの条件は、できたての商品を店内で食べることと、残さず食べること。同じ日に何個も食べると評価に影響する可能性があるので、9月中旬から1日1~2店舗を巡った。評価基準は以下の通りだ。
<評価の基準>
コスパ…満腹感と値段の兼ね合い
味…もう一度食べたい味か
ジャンク感…食べた後の罪悪感
食べやすさ…口や手を汚さずに食べられるか
メニューごとに色が違うマックの包み紙
【マクドナルド】9月4日~10月中旬予定
33年前に登場し、今や“秋の風物詩”となっているマクドナルド(以下、マック)の「月見バーガー」。開発時に「バーガーに入っていると嬉しいと感じる人気食材」を調査し、たまごが人気だと判明したのがはじまりだという。たまご不足や値上げにも負けず、今年も本物のたまごを使用している。また、包み紙をバーガーごとに変えるなど、こだわりがうかがえる(※価格は地域によって異なる)。
●月見バーガー/単品440円~
コスパ:★★
味:★★★
ジャンク感:★★★
食べやすさ:★★★★
<コメント>
定番の月見バーガーには、マック特製のトマトクリーミーソースを使用。それまでの店でたまご加工品のバーガーを食べてきたからか、マックの月見バーガーを食べた瞬間に“たまごの味”を感じた。卵加工品の是非とは関係なく、感慨深いものがあった。
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●チーズ月見/単品470円~
コスパ:★★
味:★★★
ジャンク感:★★★★
食べやすさ:★★★★
<コメント>
月見バーガーにチーズが加わった分、ジャンク感がアップ。これに限らず、マックの月見シリーズには野菜類が入っていないため、どれもジャンク感が感じられる。「月見バーガー」と同じく小ぶりだ。
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●芳醇ふわとろ月見/520円~
コスパ:★★★
味:★★★★
ジャンク感:★★★★
食べやすさ:★★★
<コメント>
今年の新作月見バーガー。バター風味の黄色いバンズは、食感がもちもち。また、ほかの月見バーガーにはない「スクランブルエッグ」が入っているのも高ポイント。
それぞれが悪目立ちすることなく、全体の味のバランスも良好だった。スクランブルエッグはバンズからこぼれやすいので食べにくいが、具材が盛りだくさんなのでコスパは良い。
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●月見マフィン/400円~(※朝マック限定)
コスパ:★★★
味:★★★★
ジャンク感:★★★
食べやすさ:★★★★
<コメント>
開店から午前10時30分までに提供される「朝マック」の月見メニュー。期間限定、時間限定の特別感がある月見メニューだ。イングリッシュマフィンのもちっとした食感とたまごは相性が良く、酸味の効いたトマトクリーミーソースもおいしい。イングリッシュマフィンが素朴な味なのでしつこさはなく、朝からでも食べられるメニューだった。