俳優の西田敏行が世田谷区内の自宅で息を引き取ったのは10月17日の午前6時頃のことだった。死因は虚血性心疾患、享年76。

「この日も仕事の予定が入っていたため、昼前に付き人が自宅を訪問。ベッドで冷たくなっている西田さんを発見し、12時18分に119番通報がなされました」(芸能デスク)

西田敏行 ©文藝春秋

 近年は怪我や病気が絶えなかった。2001年には頸椎症性脊髄症を発症。2003年に心筋梗塞、2016年には頸椎亜脱臼など、入院や手術を繰り返したが、現役を貫いた。今月8日には、映画『ドクターX』の完成報告会見に出席。来年1月クールのドラマ出演も決まっていた。

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最晩年まで出演していた「ドクターX」 ©時事通信社

50年来の付き合いだった

 そんな西田と50年来の付き合いだったのが、女優の泉ピン子(77)である。1976年放送のドラマ『いごこち満点』(TBS系)で初めて共演し、『三男三女婿一匹』(TBS系)や大河ドラマ『おんな太閤記』(NHK)など数々の作品で夫婦やきょうだいなどを演じてきた。

泉ピン子 ©時事通信社

 泉が振り返る。

「目を瞑って横になると次々と懐かしい思い出が蘇ってくるのよ。なぜか2人とも今みたいに白髪じゃなくて、若くてね……。(『いごこち満点』の)プロデューサーから『あなたの相手役は“新劇”だよ』って聞いて、山﨑努さんみたいな渋い人を想像していたら『西田でございます~』って訛りの強い男が登場してさ。『え~』って思ってから、もう50年経ちます」